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第二十五話 協力者


 それはヴィールにとって耳寄りな情報ではあったが、今のヴィールに冒険者組合のライセンスや迷宮探索会の会員証を持つ知り合いはいない。

 どうしようかとヴィールが思考を巡らせているとき、一人の女がヴィールに話しかけた。


「麗しき美貌を持つお姉さん!話は聞かせてもらいました!」

「? 貴様は何者だ?」

「おおっと、これは失礼しました!先に名を名乗らせるのはなんたる失態っ!名はシャリエッツ・リーバと言います!今は冒険者をしていますが元は貴族の護衛をしていたので、腕には自信があります!力をお貸しします!」


 ヴィールに話しかけてきたのは男装の麗人であった。ただ、なにか興奮した様子ではぁはぁと息を吐いているので、ヴィールはなんだこいつは?と顔を顰めた。


「あの……ちょっと耳をお貸しください」


 受付で様子を見ていた職員がカウンターに身を乗り出して、ヴィールの耳元で囁く。


(この人とダンジョンに行くのは辞めといた方がいいですよ)

(どうしてだ?)

(この人は巷では変態騎士と呼ばれてて、美しい女性やイケメンを見つけたら誰彼構わず口説いて手を出すんですよ。あなた、ダンジョン内で気を抜いたらこの人に()()()()かもしれません)


 職員はヴィールのことを気に掛け、忠告をしたのだった。


「おいおい君、いろいろと失礼だな」

「あ……聞こえてましたか……」


 シャリエッツは地獄耳であった。


「私のことは変態騎士ではなく、性の研究者と呼びたまえ!あと、私は○○○○とか、○○○・○○○○というシチュエーションは大嫌いだ!故に私は同意なき性交渉はしない!愛があってこそだ!」


 ふんっ、とシャリエッツは言いたいことを言い切った顔をした。


 受付所の空気は一段とひんやりしてしまったが、誰もシャリエッツを止めるものはいなかった。シャリエッツはなんやかんや言って魅力があり、シャリエッツに恋をしないよう誰も関わろうとしないのだ。恋をしたが最後、絞りカスになってしまうからだ。シャリエッツは貴族の騎士を勤めていただけあって、体力は人一倍あるのだ。


「職員よ、こいつ以外でCランク以上のライセンスか会員証を持っているやつは知っているか?」

「すみません。探索者の仲介業務は冒険者組合で行っているので、そちらでお探し頂ければと……」

「冒険者組合に行けば、すぐに協力してくれる探索者を見つけることが可能か?」

「すぐには難しいですね。仲介にはお時間が掛かります」

「ふーむ」


 ヴィールはキラキラとしている眼差しで見つめているシャリエッツを横目に、どうしようかと考える。

 その結果、


(まぁ……本当に変態でどうしようもなかったら、気絶させてモンスターの群れに放り込めばいいか)


「よし、いいだろう。力を貸してくれ」

「! ありがたき幸せ!」

「我が名はヴィール・エスペランサだ。よろしく頼む」


 畜生的な思考でヴィールは、シャリエッツを迷宮探索の仲間に加えるのだった。

 どうなる、迷宮探索。


※〇の文字は読者の皆様の想像力にお任せします。コメントで希望があればX(旧Twitter)で原文を公開します。


【Pendant ~忘れられし英雄たちと戦いの物語~】を読んでいただきありがとうございます!

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