第二十四話 ライセンス
先週は多忙を極め、小説を投稿することができませんでした。すみません。
本日は先週投稿予定だったエピソードを合わせて、二つのエピソードを投稿します。どうぞお楽しみ下さい。
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ヴィールはスタンポ迷宮へ入るための受付のカウンターで予想外のことを聞いた。
「なぬ。迷宮の深部へと行くためには、ライセンスが必要なのか?」
「はい。冒険者組合が発行するCランク以上のライセンスか、迷宮探索会の会員証が無ければ、迷宮の深部への立ち入りは原則として禁止とさせて頂いています」
時は10年前に遡る。
探索者がダンジョンの深部で死亡したり、迷って救助を要請したりするケースが爆発的に増えた。ダンジョンで容易に稼げなくなったからだ。
魔導具の発達でダンジョン探索のハードルは下がった。一般人でも小遣い稼ぎで訪れるようになり、企業もダンジョンに目をつけるようになった。探索者が増えたことで探索者一人あたりの収入が大きく減ることとなった。
探索者の増加、ダンジョンの上層や中層で取れるモンスターの素材や魔石の価値が下がったことで、一部の探索者が無理をしてダンジョンの深部へと行くケースが増えたのだ。
ダンジョンの探索事業を推し進めてきた冒険者組合と迷宮探索会はこの事態を重く見て、探索者の命を守ることを目的に、全てのダンジョンの深部への立ち入りをライセンス制にしたのだった。
「ふーむ。なんとかしてダンジョンの深部へと行ける方法はないのか?」
ヴィールがダンジョンの深部へと行きたい理由は、深部ではレアなモンスターの素材が取れるからである。素材の希少度が高ければ高いほど、値段はそれに比例して高くなる。短期間の資金調達に持ってこいである。
「行けなくはないんですが……」
「! 本当か!?」
「はい。先程申しましたライセンスや会員証を持っている方の付き添いなら、ダンジョンの深部へと立ち入ることが可能です」
「そうか……」
それはヴィールにとって耳寄りな情報ではあったが、今のヴィールに冒険者組合のライセンスや迷宮探索会の会員証を持つ知り合いはいない。
どうしようかとヴィールが思考を巡らせているとき、一人の女がヴィールに話しかけた。
【Pendant ~忘れられし英雄たちと戦いの物語~】を読んでいただきありがとうございます!
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