第十六話 魔法人形学
ーーーーーーーーーー
「…………えー、このように、今は倫理的観点から禁術指定されていますが、魔法人形に人の魂を入れて運用する方法もあったわけです。では、今日の授業はここまで。来週は魔法人形の進化について学んでいきます。ある程度は予習しておくように。」
壇上にいた教師はそう言うと、教師は出て行った。
それを見た学生たちは一気に動き出し、お喋りやカードゲームを始めた。
一人の女学生がアーケラの席へとやってくる。
「いや~、覚えること多すぎるよねアーケラ…………アーケラ?」
アーケラの級友の一人が愚痴をこぼしながらアーケラに話しかけた。しかし、当のアーケラは教科書とノートを開き、ペンを持ったまま固まっていた。
「アーケラ?……おーい、アーケラ?大丈夫~~?」
女学生は硬直したアーケラの顔を覗き込んだり、顔の前で手を振ったりしていたが____
「これだっ!!」
「うわああああっ!?」
突如としてアーケラが大声をあげ立ち上がったことで、女学生は驚いて腰を抜かしてしまった。
「あ、ごめん」
「ちょっと!」
アーケラが硬直していたのは、石像の封印をなんとかする打開策を思いついたからだ。
禁術を使った打開策を
【Pendant ~忘れられし英雄たちと戦いの物語~】を読んでいただきありがとうございます!
面白いと思ったらポイントの評価とブックマークの登録をお願いします!!