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神域の森:飢愛の少年と妖精女王

しばらくは一日一話投稿を目標にします。

俺は彼女に全てを話した。今までの人生、廃神社の夜、大蛇の神との問答。

こうして話している間に自分も落ち着いた。

「…これが私の全てです」

彼女は俯いたまま震えている。どうしたものかと思った瞬間。

「辛かったね…!悲しかったね…!」

抱きしめ、られた。こんなことは初めてで。どうしていいかわからない。でも…

「私が…君を守るから…!」

出会ったばかりの人間に泣いてくれる、優しい人なのだという事は分かった。


不思議な人間だった。突然変な格好で現れて、自分はこの世界の住人ではないと言い出した。退屈な毎日に刺激が現れたと思った。彼、クロトの不安げな瞳、憂いを滲ませる表情。言ってしまおう。これが一目惚れ、というものだと思った。書庫の人間との恋物語、その主人公の気持ちを初めて理解した。出来るだけ陽気に、話しやすく。クロトを家に招いて話を聞いた。そして、私は怒りに身を震わせた。クロトを産んでくれた、というのは感謝する。だが、許さない。クロトが何をしたというのだ。クロトを覆う孤独、それを癒すのは私だ。私がクロトを護るのだ。彼の求める愛。溺れる程に甘く、蕩けるような初恋を、君に。

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