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マインドフルネス  作者: てつお
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第六章 無意識のうちに、自然に、自動的に

 悟りコースが始まってから6ヶ月が経ち、天宮は7回目の研修会に参加している。教室にインストラクターの小森が入って来て話し始めた。

「おはようございます。皆さん会う度に益々いい顔つきに成ってきますね。この6ヶ月の間真剣にマインドフルネスを実践されたことがよくわかります。では早速研修に入ります。今日のテーマは【無意識のうちに、自然に、自動的に】です。どういうことかと言うと、初心者に対してはマインドフルネスとは『今ここ』に意識的に注意を向けることだと説明します。しかし、いつまでも意識的に注意を向けていてはいけないのです。『今ここ』に注意を向けることが癖になり、意識しなくても自然に、自動的に『今ここ』に注意が向いている状態になることを目指します。例えば、歩く時には意識しなくても自然に雑念が消え、呼吸に意識が向き、一歩一歩の足の感覚に注意が集中することが癖になり、歩く瞑想をしようと思わなくても自然と歩く瞑想になっている状態を目指します。【無意識のうちに、自然に、自動的に】がキーワードです。これができないと悟りを開く為の必須条件である一日中マインドフルネスも実現できません」



 説明が終わると呼吸を観察する瞑想が始まった。天宮は意識しなくても自然に、自動的に『今ここ』に注意が向いている状態になることを目指そうとするが、そう意識し過ぎることでかえって【無意識のうちに、自然に、自動的に】から離れていってしまった。瞑想が終わると天宮は「【無意識のうちに、自然に、自動的に】『今ここ』に注意が向いている状態になろうとしましたが、そう意識することがかえって良くないようで全くそのようになれなかったのですが、どうすればよいでしょうか?」と質問した。

「【無意識のうちに、自然に、自動的に】『今ここ』に注意が向いている状態は意識してもできません。1日の大部分がマインドフルであるように継続して実践しているうちに自然にできるようになるものなのです」とインストラクターの小森は答えた。



 2ヶ月後、天宮は今日は休みなので、自分の部屋を掃除していた。最初に竹刀を構えて剣道の試合の気合と気迫をよみがえらせ、まるで人生が掛かっているかのごとく、すさまじい気迫で気合を込めながら、しかも丁寧に掃除をしていた。毛ばたきで埃を払うと掃除機をかけ、更に雑巾で拭き掃除をした。休日は毎回このパターンで掃除していた為、すでにルーチン化していて、いちいち頭でああしようこうしようと考えなくても自然と体が動くようになっていた。もちろん雑念など微塵みじんもなく完璧に集中して掃除をしていた。

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