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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第7章《ふたつの人生》
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終話「隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生」

さて、遠出をするわけなのだが

その前にやっぱり手に入れたスキルを使ってみたくなると思うんだ


「ふふんふん…」

後になってからピノに鼻歌が気持ち悪かったって言われたけどそんなことでは俺はめげない


スキル合成のすごいところは、これが2つだけではないところである


【飛翔】

【強化】

最近手に入れたスキルがこの二つだ

そこに俺は、ギルドに行って家庭用スキルをいくつかも買っておいた

もちろん使い道は無いだろうけれど、面白い効果が生まれるかもしれないと期待をしていたのだ


そして

【アイテム作成《初級》】

【鑑定】

【補正+100% & 自動回復】

【インベントリ】

【超感覚】

【魔素変換】

【ダンジョンマスター】


今の魔素ポイントが約5万ほどあるので(聖龍さんの倒した魔物からはほとんどポイントもらえなかった)

これらを組み合わせて、俺はとんでもない事を思いついたのだった


「超感覚に任せるわ、殆どのスキルを合成スキルで使用してインベントリ内に大量のステータス上昇アイテムかスキルの書の作成を頼む」

【確認いたしました…可能です、実行します】


魔素変換と魔素ポイントの使用

アイテム作成はあまり意味がなかったようだけれど、鑑定効果によって狙ったアイテムが作れそうだとの説明のちに

強化と+100%をどう使ったのか出来上がりがすでに強化値+4というスキルの書が一つだけ出来上がった


「ん?一個だけ?」

【ハイ、まずは使用してください】


言われたままスキルの書を使う

【魔素自動生成《妖精・精霊種限定スキル》(+4)】


「つまりどういうこと?」

【魔素をマスター自身が生み出すのです、これで妖精や精霊の役割と同じ事をマスターが行います】


魔素はこの世界で重要な役割を持っていて、それは妖精や精霊でなくては生み出すことはできないものなのだけれど

何をどうやったのか、大精霊並みの力を手に入れてしまったようなのだ


【続けますのでしばらくお待ちください】

【自動生成の速度を速めています、アイテム生成と合わせて完了予想時刻は3070511時間後となります】


いやいや、待てないから

でもステータス見てたらアホみたいに魔素ポイントが増えてた…

1分も経たずに既に10万を超え

【時間短縮のため、再度アイテムを生成しましたので使用してください】


【スキル効果補正増(極)】


【時間短縮のため、再度アイテムを生成しましたので使用してください】


【スキル効果補正増++(極)】


【時間短縮のため、再度アイテムを生成しましたので使用してください】


【スキル効果補正…


結局1時間くらい付き合ってたら準備ができたようで、既に魔素ポイントは40桁ほどになっていたのだから意味がわからない


【ちなみに放出すると辺り一面が災害級の魔物で溢れかえりますので決してそのような事は考えないようにお願いします】

そんな風に言われたら気になってしまうじゃないか


まぁなんとか我慢しているうちに魔素ポイントも7桁まで減っていて

インベントリには1つのスキルの書が入っていたのだった


「え?1つだけ?」

【はい、このスキル以外は必要ありません

魔素ポイントも必要が無いので生成を止めています】


そう言われると非常に怖いのである

40桁の魔素ポイントがこの一つの書に詰まっている

災害級の魔物が溢れるほどの魔素を体内に取り込めという事なのだ


「これ、使うと俺はどうなるんだ?」

【身体に変化は見られないはずです、マスターの望むものがそこに入っております】


じゃあ…

恐る恐るスキルの書を開く


今までに見たこともないほどの光が俺を包み込み世界が真っ白になっていた


「ん…ここは?」

何もない真っ白な空間は、俺には見覚えのある場所

神と出会った場所なのだ


「ちょっと待て!ピノ達はどうなったんだよ?!」

【安心してください】

超感覚さんが語りかけてくれたので、ひとまず俺は安心してその場に座り込んだのだった


【ここは一時的にマスターが作成した空間です】

ステータス画面を開いてと言われたので、俺は言われるがままに目の前に半透明なウィンドウを開く


スキル欄にいくつもあったはずのものは、全て統合されておりただ一つを残すのみであった


[全知全能:望むがままの事象を引き起こすであろう]


正直嬉しくはなかった

力の使い方がわからないのだ


破滅に導くかもしれない、ピノやその子にまで影響が出るかもしれない

嫌な奴がいたらすぐに殺してしまうかもしれない

あぁ、そうなったら生き返らせればいいのか…


そうじゃなかった


こんなにも優れた力を持ったと言うのに、俺はピノの元に帰ろうという気が起きなかったのだ


【どうされましたか?】

「うん、超感覚さんがすごく頑張ってくれたのは嬉しい

だけどこの力はいらないや、元あったように戻っ…いやそうだな

せっかくだから…」


その後、神にもちゃんと会ったよ

そう願ったら目の前に現れたんだ

どんな世界だったのか、昔何があったのかを神は詳しく教えてくれた


俺が死んだ数千年後に俺がこの世界で聞いた話が起きたんだ

聖龍の言っていた通りだ

それを神が遣わした天使達によって一部の生命が救済されたのだけど

ちょっとしたミスで時空がずれて俺の立っていた駅のホームに亀裂が生じたんだと


まぁ俺は今更そんな事で怒るつもりも無かったし、別れた妻と子がその後しっかり成長して人生全うしたって聞いたからホッとしたよ


もしかしたらその大災害で辛い目にあったんじゃないかって思っていたからな

まぁ今更元の世界に戻っても仕方がないし、俺には新しい家族もいる

神と別れ、最初で最期の《全知全能》スキルを使うのだった


一年後…

再び俺たちはリキングバウトに(つど)っている

俺とピノ、そして生まれてきた我が子を抱えて

ローズとミドもアウロス国王に許可を得てこちらに住むことになったようだ

レギは相変わらずミドに振り向いてはもらえていないのだけど、ギルド長になるべく下積みを重ねているらしい


「やぁドルヴィン、元気か?」

「あぁシュウか、最近は移民も増えて協会も手狭になっちまったよ」

浮浪児などではない、ここで学業を教えているため多くの子供が来るそうなのだ


人族エルフ族、リザードやホビット、ドリアードなんて種族もあるし

最近は子竜も来ているのでリドラの遊び相手になっている


月は満ち欠け星々は輝いており、まるで以前の地球のようである


まぁ魔法は使いたかったからダンジョンと魔法だけは残したんだけどね

人族も各地の大陸に渡って種の数を増やしている


俺が望んだのは『大きな争いの生まない世界』

他にもいろいろ条件はつけたけどさ、魔素やアーティファクト、領土で争うのはもう見たくなかったからなぁ


もちろんスキルで強さが決まるっていうのも力の差が開きすぎて問題がありそうだったので消してしまった

実力で力を付け魔法を覚えていってもらうようにするんだ


身分とかそういうものは多少は仕方ないかなって思うけれど、戦争おっぱじめたり度が過ぎたらまた考えなきゃいけないのかな

その時は、まぁ…


俺の隠しスキルでなんとかしようじゃないか


【所持※※※】

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※※※※

※※※※※※

※※

※※

ここまで読んでくださりありがとうございました


急に終わらせてしまった事を不満に思われる方もいらっしゃるかと思いますが

面白い展開にならないとの判断の末に出した結論でした

どうぞご了承くださいませ


感想や評価をいただけると次回作への意気込みに繋がります、どうか一つ宜しくお願いします

うらたま


現在投稿中「ミケ進化」はこちら

https://ncode.syosetu.com/n7469fc/

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