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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第1章《始まり》
17/192

17話「少女と(後半)」

間違えて16話を連投していました、すいません

少女の正体がなんであれ、現在進行形で俺は殺されかけている


上り坂を必死に駆けながらどうするべきかを考えていた

「はぁっ、はぁっ…なん…なんだよっ…」


少し走り戻ったあたりには最後にウィスプを見かけた通路、そこを越えても他の魔物の姿はいない


そんな事を考える(いとま)もなく全速力で走り抜ける


少女は追いかけては来なかった


それがわかったのは、目の前に少女がまち伏せる姿が見えた時だった


「逃げられると思っているのか?」かわいい声をしながら少女は恐ろしい一言を発する


瞬間、俺は矢をうち放っていた


「うゎぁぁああぁぁ!!」

三発四発…もうどの矢が放たれているのかもわからないほどにがむしゃらに


爆発に次ぐ爆発、俺はまたも爆風に吹っ飛ばされ通路を転げ回る


「あ…白…」


赤いのはダメ、白いのを

それだけを思い出しカラカラと岩崩れの音の鳴る方向へ、一発


「グギャアァァァァァ!」

人間とは思えない叫び声が洞窟内に響き渡る


「お、のれ…人間風情が…ここの雑魚(ウィスパー)どもと同じように素直にソフィア様に吸収されていれば良いものを…」


もはやなりふり構っていられなかった

白い矢は効くみたいなのだからこれを使うしかない

相手が人間だとしても、今俺は殺されかけている


白い矢を取り出し撃ち放つ


何発か打つのだけれど、声がしなくなってしまった


だけど、手を止めるわけにもいかない

ここで倒せないなら、おそらくきっと…俺は殺されてしまうのだから


「たのむ…たのむ…」


倒すこと、否

この状況を回避することを望んでいた


助けが来てくれたり、起死回生の一手を見つけたり…そんな事がおいそれと起こりうるはずもなく


100本あったはずの白い矢を全て打ち尽くすと、そこには姿形を変えずに平然と立っている少女の姿があったのだった


「お前、人間にしておくには惜しいくらい強いな

最初はムカついたが…そうだな、ソフィア様ならうまく使えるだろう」


首を掴まれ、締め上げられる

俺は死を覚悟せざるを得ない状況にいたのだった


「くそっ、お前のせいでせっかく集めた魔素も随分と吐き出してしまったではないか…

お前にも責任は取ってもらうからな…」

そう言いながら俺の指に無理やり指輪を付けるのだった


「…ぁぁぁあああぁぁああ!」

指輪から熱気が感じられる、さらには自分の中に別の強い意志が感じられ自我を保てないほどの気持ち悪い感覚にとらわれていた



どれほどの時間が過ぎただろうか、俺は指輪をはめられたあとの事は全く覚えていなかった


街を覆う塀に、もたれかかっており

1時間ほどはそのまま平野を眺めていたのだった…

16ー19話が当初の予定と随分と違ってしまい

確認しながらでしたので投稿が少し遅くなりました

読まれていらっしゃる方、たいへんお待たせしました

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