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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第4章《それぞれの戦い》
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23話「海鮮バイキング」

『酒場ギルド、リヴァイアサン』で俺達は食事をしていた


銀狼亭のように個人でやっている店ではなく、自由商会の施設の一つらしい

未来では存在してなかったと思うが、ここでは食事に酒そして情報交換などが行えるのだそうだ


ちなみに名前のリヴァイアサンは魚が美味いものだから水龍から取ったんだそうだ

【海の幸食べ放題コースがおススメです】


「何食うんだ?俺らはいつもあっちだ!」

アレクが指を指す方向には大皿に乗った料理がズラリと並べられている

「あぁ、俺も食べ放題にするよ」


受付に銀貨1枚を出し大きなジョッキと皿を手渡される

これに取り分けて好きに飲み食いしてくれって仕組みだ

「銀貨1枚って高くないか?」

銀狼亭では4人で食べてもそのくらいだったのだから単純に4倍だが


「まぁここの料理は最高だからな、お前もきっと気にいるさ」

アイリスはすでに料理の元に向かっていて、トングをカチカチと鳴らしながら鼻歌を歌っていた


【この料理を取ると良いでしょう】

第六感、もとい超感覚さんがそう言う

ん?海老か、俺は白身のほうも食べたいんだが

まぁ後で食べれば良いか


「おっ、この海老最高だな!」

実際これは美味い

ロブスターかと思わんばかりの大きな海老に橙色のソース、香草がパラリとかかっている

それがまた海老の持つ甘みと酸味の若干効いたコクのあるソースがマッチして、香草の爽やかさが後口をいやらしくなく仕上げている


「こっちの魚も食べてみない?私のイチオシ」

アイリスも笑みを浮かべながら皿を突き出してくる

白身に余計な手を加えず岩塩と少しのスパイスで調理された焼魚は

ふわふわの身質に魚自体の持つ脂が、つい俺の左手をジョッキへと向かわせるのだった


そこから料理の話も弾み、いい感じで酔いがまわる頃にピルスルとキルディアが戻って来たのだった


「おっ、随分盛り上がってるな」

二人も加わり、今後の話に入っていく


「ひとまず、精霊と会談のことは王に納得してもらえたようだが

それよりも装備が一新されたお陰で騎士達に呼び止められてな、どこで買ったんだだの執拗に問い詰められちまったよ」


未来のピルスルが言っていた通り、なんでも真摯に受け止めるような王で良かったと思う

そうでなければ、こんな急な話耳を傾けてもくれないだろう


「で、だ…悪いのだがシュウにも明日、王城へと来てほしいんだ」


俺から直接話を聞きたいのもあるのだが、どうも武具の方に興味があるのだそうだ


「まぁ俺としては施設の放棄だけでも約束してくれたらいいんだがなぁ」

【信頼が足りないと思われます】

そうか…面倒だなぁ

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