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#23 座学(理科?)

2日目の講義のあと、また簡単なテストで満点をとった。

目立たない方がいい?なにそれ、美味しいの?

この座学だけが唯一目立てる場所なんだ。

座学は、明日で終わりみたいだけどね。

その後、師匠にこってりいじめられて、ひたすら走った。

昨日よりさらにレベルが上がったのに、全くよけきれる気がしない。

3日目の朝、僕らはまた講義室に集まる。

今日は、属性に関する講義であった。

この世界の属性は、元素属性と攻撃属性に分かれる。

元素属性は、一次属性から四次属性に分類され、20の属性が確認されている。

まずは基礎属性と呼ばれる一次属性。

木、火、土、金、水の五つだ。

そして複合属性と呼ばれる二次属性。

火と木の複合である炎

木と土の複合である風

土と金の複合である岩

金と水の複合である雷

水と火の複合である氷

さらに高次属性と呼ばれる三次属性

その成り立ちは、まだ解明されていないが、

天、海、冥、そら、星の5つからなるとされている。

宙属性ってこれか。

すごいな桃髪。

超越属性と呼ばれる四次属性に至っては、その魔法を所持するものすらまれである。

これまでに残っている記録では、

命、光、闇、時、くうがあるらしい。

ちなみに空は、天空ではなく空間を扱う属性ということだ。

闇は四次属性か。

どおりで、霊力特化とか他とは上がり方が違うわけだ。

魔素拒絶のおかげで台無しだけどな。

また、属性間で相性みたいな概念はないようだ。

どちらが強いかは、練りこんだ魔力とそれを扱う理力、出力、操力によるらしい。

そのほかに攻撃属性として

打撃:外部の面にダメージを与える。ハンマーや拳、ファイアボールなど。

斬撃:外部の線にダメージを与える。剣や斧、ファイアカッターなど。

突撃:外部の点にダメージを与える。槍や矢、ファイアニードルなど。

衝撃:内部にダメージを与える。ファイアショックなど。該当武器はなし。

爆撃:外部、内部の両方にダメージを与える。ファイアボムなど。該当武器はなし。

さらにそれぞれの属性には初級から特級まで5段階の強さに分類されている。

魔術は、これらの元素属性と攻撃属性を組み合わせて行うらしい。

初級水魔法は、水属性の初級であるウォーターと攻撃属性の初級である、ボール(打)、カッター(斬)、ニードル(突)、ショック(衝)、ボム(爆)の5つを組み合わせた魔法が使えるということだ。

火属性の魔法だけで5×5×5=125とおりの魔法があることになる。

全てだと20×5×5×5=2500にもなる。

実際は、組み合わせによって想像できないものもあり、魔術として発現しないものもあるらしい。

また、四次属性は攻撃属性と組み合わせず、一次属性か二次属性と組み合わせた魔術のみ確認されているとのことだ。

講義のあと、僕はテストでいつも通り満点を取り、勇者(笑)に優越感を感じてほくそ笑んでいると、講師から驚愕の発現がなされた。

「明日からは、午前中は魔法の訓練を行っていきます。持っている一次属性ごとにグループを作ってください。複数持っている人は、やってみたい属性で構いません。」

その瞬間、僕の優越感は砕け散った。

「グループができましたら、呼ばれたグループから順番に講師について訓練場に向かってください。」

一応、水のグループに入った。

水グループは5人ほどいた。

訓練場についた後、講師がいろいろな魔法を披露するのを見学するまではよかった。

しかし、ウォーターボールを使ってみようとなったとき、僕にできることは何もなかった。

みんなが楽しそうに魔法を使っている間、ただ見ているだけの苦痛の時間が流れた。

明日から、午前中が憂鬱だ。

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