表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アンファンタジーな少年の異世界冒険譚  作者: ほまれ
成り上がりの主人公編
11/47

#10 自己紹介

いつもお読みいただきありがとうございます。

少しでもお楽しみいただけると幸いです。

自己紹介は、提案した勇者(笑)からのようだ。

「俺は、金井優。こちら風に言うとユウ カナイだ。職業は魔法剣士、聖剣士、勇者のほかに冒険者もある。才能は、魔闘技、風属性、炎属性、海属性、運命と職業才能だ。よろしく。」

すげー、まじ勇者(笑)。

運命って、健康とかないの?

数も多くない?

「じゃあ、次お願いできるかな。俺は、才能をだいたい言ったけれど、職業、武器、属性を一つずつくらいでいいからね。あとアピールできる才能があれば別だけど。」

隣にいたピンクの巻き髪に微笑みながら話しかける。

ピンクは、ほほを真っ赤に染める始末だ。

「わ、わたしは桃瀬まほ。職業は魔導士。才能は、両手杖、雷属性、宙?属性

、魔導などです。あと料理も持っていまーす。」

料理って、勇者(笑)を見つめて何をアピールしているのだか。

でも、職業とほかの才能がマッチしていていいな。

宙属性ってなんだろ?

つぎは、赤髪の番だ。

「おれは、赤星煉。レンってよんでくれ。双剣士、侍だ。刀、双剣、火属性、炎属性と、あとは鼓舞なんかがある。」

つづいて、青いのが立ち上がる。

「おれは、青山守だ。騎士や守護戦士、神官がある。・・・・」

自己紹介が続いていくが、眠気には勝てなかった。

・・・

「次、あなたの番よ。」

突如起こされる。

白く長い髪の美人が少し怒ったように話しかける。

「せっかくみんなで自己紹介しているのに。」

「ごめん。でも、こんなに大勢だと覚えられないしね。

体調が悪いのか、すごく眠いんだ。」

そういうと、白髪の美人は心配そうにこちらを覗き込む。

「そうなの?大丈夫?」

うん。だいじょうぶ。

ごめん。嘘だから。

だって、健康の才能あるし、記憶のレベルMAXだし。

「大丈夫だよ。少し寝たら回復したみたい。えーと、君は?」

「もう!今、言ったところなのに。私は、白鳥由紀。ユキって呼んでね。職業は・・」

「ごめん。名前だけでいいや。ユキありがとう。」

ユキにお礼を言って、なんと自己紹介をしたものか考える。

「あー、僕はハイバラです。職業は、薬師と狩人です。属性は水です。

ご存知の通り魔無しなうえに、素手スキルなので武器も装備できなさそうです。

あとは、健康ももっています。

健康の才能に睡眠のスキルがあるせいで、異様に眠いです。

食事のスキルもあるので、お腹が空きました。」

数秒の沈黙の後、爆発的に笑いが起きる。

「魔無しの上に素手かよ。」

「どうやって狩るんだよ。」

「健康って何?マジうけるし。」

予想以上に笑いが取れた僕は上機嫌であった。

しかし、あいつの声が響き渡る。

「やめるんだ!人の才能を笑うものじゃない!食事や睡眠はとても大切じゃないか。それに薬師として生きていく道だってある。」

さっきまでの空気が一転して沈黙に包まれる。

こいつ、僕が滑ったみたいな空気にしやがって。

身を削った一世一代の笑いをどうしてくれる。

だいたいお前は、魔無しのくせにと言っていただろ。

やはり敵だと勇者(笑)を見ると、明らかに馬鹿にした目でこちらを見ている。

コノヤロー。

「それで、僕が最後なのかな。」

僕は、なんとか怒りをこらえて発言する。

笑っていた奴らは「ごめんな。」みたいなことを言ってくれた。

べつに笑ってくれていいのに。

でも、基本的にいい奴らだ。

なら、なぜ黒野君のことは・・・

思案していると、突然、銀髪のおかっぱが立ち上がる。

「ちがう。わたしがまだ。」

「銀条れいか。レイって呼んで。職業は・・めんどい。」

めんどいよな。分かる。

僕もそうすればよかった。

みんなが呆気にとられていると、扉がノックされる。

「お食事の用意が整いました。食堂へご案内いたします。」

ようやく食事だ。

お城の食事だし期待できるよね。

姫様もいるかな。

それまで考えていたことは、はるか彼方へ消えていった。

次回は、翌10時更新予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ