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ヒトに生まれた僕等
子宮から生まれた 赤児の産声
子宮から離れてた 赤児の産声
あたらしい世の中に生まれた
白い布に包まれた身体
白い布にかくれた手足
心音がきこえる
呼吸がきこえる
ぼんやりと曖昧な
空覚えな記憶
あたらしい記憶
まだ眠っていたい
身体を丸めて眠る
夢の中だろうか
微かに覚えている面影
柔らかな温みと心地よさ
がらんどうの箱庭で
白い花の芽に話しかける
世の中のことは
まだ分からない
なにも知らない
ただ1つだけ
分かってしまったんだ
偶然ヒトに生まれた
ヒトに生まれてしまったんだと