第一話 六歌仙の襲来
アイディアが浮かんだので書いた二作品目です。楽しんでいただけると嬉しいです。
この世界には、「歌人」というモンスターが蔓延っている。
そんな絶望の世界に、1人の男が現れた!
その男の名は――松門広重!
広重は「1000年に1人の逸材」と称される男。なぜなら彼は過去に、歌人の中でも頂点に君臨する最強の6人「六歌仙」と互角に渡り合った過去を持つからだ。
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町人A「六歌仙がきたぞ! みんな逃げっ……!」
町人Aは六歌仙の攻撃を受け、一瞬で絶命してしまった。
町人Bの悲鳴が響き渡るが事態は収まらず、町はまさに滅ぼされようとしていた。
そんな中、木製の杖を携え、竹笠を深く被り、悠然とキセルを吸う1人の男が歩み出る。
そう、松門広重だ。
広重「なんだぁ? この騒ぎはぁ?」
町人の生き残りC「広重さん! いいところに! 実は、六歌仙が突然現れて……!」
広重「そういうことはさっさと言え! ボケナスが……。あとは任せとけ!」
広重が爆音の鳴る方へと向かう。
そこには、漆黒の長い髪をなびかせ、美しい着物をまとった女モンスターがいた。
六歌仙の1人―小野小町である。
広重「小町! あの日の決着を、今日ここでつけようじゃねぇか」
小町「ふふ、その意気受けてあげます。全力で来なさい?」
広重はキセルを仕舞うと、不敵に笑って和歌を詠み始めた。
広重「右腕の 封印解きし この時が 今でなければ いつであろうか」
詠唱が終わった次の瞬間、広重の右腕から激しい白煙が立ち上る!
煙を突き破り姿を現したのは、神々しくも禍々しい、九つの尻尾を持つ巨大な狐だった。
九尾「汝……妾に何を求めるか?」
広重「小町の攻撃を防いでてくれるか?」
九尾「お安い御用じゃ……任せよ」
頼れる相棒の言葉を聞くや否や、広重はすぐさま次のワカを繰り出す!
広重「爆発は 宇宙の始まり ビッグバン 破片も残さず 消してしまうわ!」
ドォォォォン!!!
唱えた瞬間、小町の周囲で凄まじい大爆発が巻き起こった。
小町「くっ……なんじゃ、この威力は!? 以前と比べ物にならないくらい強くなっているわね……。ふふ、おもしろくなってきたのぉ!」
爆煙の中から、無傷の小町が妖しく目を輝かせる。
小町「ならば、こちらからも反撃といくとするぞ? 『花の色は 移りにけりな いたずらに わが身世にふる ながめせしまに』」
小町がワカを詠唱したその瞬間、彼女の黒髪がまたたく間に白髪へと変わり、美貌を失っていく。しかし、それと引き換えに、大気を震わせるほどの莫大な力が小町に宿った!
小町「まだ終わってないぞよ? 『思ひつつ ぬればや人の 見えつらむ 夢としりせば さめざらましを』」
間髪入れずに小町が二首目を詠むと、彼女を中心に波紋のような音波が広がる。それは、聞いた者全てを眠らせる強力なワカであった。
九尾「なんだ…この音は……zzz」
強力な壁となるはずだった九尾が、深い眠りに落ち煙を立て腕に再び封印されてしまう。
小町「さて、盾を失って、ここから何をしてくれるのかね?」
絶体絶命の危機。しかし、広重の瞳は死んでいなかった。
彼は息を吸い込み、常人には聞き取れないほどのスピードで高速詠唱を開始する!
広重「大量の 剣で串刺し さようなら 来世は正しい 道を歩めよ!」
広重の背後の空間が歪み、無数の鋭利な剣が出現した。それらは一斉に小町へと狙いを定め、音速を超えて撃ち放たれる!
数千の剣が小町を襲う!
はたして、広重は最強の一角を倒すことができたのか!?
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