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プロローグ

 人は嘘やニセモノを好む。

 理由は明白。

 剥き出しの事実があまりに無愛想で醜いからである。

 時に救いようのない程残酷であることを誰もが本能的に理解し、日々妄想に明け暮れている。

 街の灯りは煤けたコンクリートの汚れを隠すために瞬き、鏡の中の女が塗り重ねる鮮やかな紅は昨夜の涙の跡を隠し、男が誇らしげに語る武勇伝は今の自分を支えるための脆くて儚い夢。

 ホンモノは重たい。

 転がっている石ころはその重さしかなく、まるで輝かない。

 人はそれを受け入れられず、精巧なメッキを施す。

 光を手に入れたソレは周りを感化させ、現実を見せつける。


 だからこそ……俺は、

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