友達を作りたいです。
ふー、、、。
ようやく酔いが覚めてきた、、、。
えーーっと何話してたんだっけ、、。
あ!そうだ。私が運痴だってところで終わったんだった。
前世一応剣道部だったから反射神経だけは良かったんだよ。
でもそれ以外のところはダメダメ。
走るのも遅かったし。
だから女子に結構モテたかっていうと否なんだよね。
むしろその頃は女子になんて興味なかったし。
ていうか女子じゃなくても人に興味がなかった。
なんというかめんどくさい女だったんだよね。
まぁそこら辺は割愛ね。
そんな時に彩ちゃんと出会った。
彩ちゃんはねぇ、、。いいこなんだよぉ、、。
そこからかな。私が百合に目覚めたのは。
まぁそんなことはいいんだよ。
さて今日は何をするかというと今日は初!
3代公爵家の1つアーリクルト公爵家のお茶会の日!
目標はただ一つ!
友達を作りたい!!
あと出来ればそこで彼女候補を1人増やしたい!!
ちなみに彼女候補のメイドだけどなんか知らないけど私付きになりました。
ラッキーってことで抱きしめて胸を揉もうとしたら手をぺちって叩かれた。
幸せだったよ。
ちなみになんで初なのかというと、なんと私!
ひ☆き☆こ☆も☆り☆
って訳よ。
いやぁ、、仕方ないじゃん?
魔法楽しすぎてそのためにガンガン時間使ってたらいつの間にかぼっちになってるんだもん。
、、、うん!まだ社交界デビューまで1年あるしセーフ!!
むしろここで友達作ったらアドまである!
よし!頑張ろう!
いざ!戦場へ!!
「うぅ、、、。」
「大丈夫?アリス?」
「は、はい。ごめんなさい、、。」
「謝んなくていいのよ!でも意外だったわねぇ、、。アリスが馬車酔い酷いなんて、、。」
はい。終わってます。私の三半規管仕事しません。
だめだ。私酔いやすいのか?
前世ではそんなこと無かったから初の発見なんだが。
「アーリクルト邸に着いたらお薬飲みましょうね。」
「、、、はい。」
いやだぁ!!!この世界の薬苦いんだァ!!
うぅ、、。さすが戦場。
なかなか手強いじゃねぇの、、、。
私が馬車酔いに苦しむというハプニングはあったもののなんやかんやあり無事にアーリクルト邸についた。
、、、すげぇ!!!
やっぱ3代公爵家って言うだけあってでけぇ!!
私が目を輝かせている横でお母様は近くの衛兵に話しかけていた。
なんだろう?と思いながらその行動を見ているとお母様がこちらに近寄ってきた。
「さぁ!いきましょう!」
「はい。」
そして中に入るとそれはすごい光景だった。
やっぱり人の家はいい!
しかもここ近世ら辺のところだからなんかすごい貴族って感じする!!
そーしーーてーー!!
貴族の令嬢たちがいっぱい!!
何この天国?
可愛い子たち多すぎでしょ!!
11歳でこんなんだから将来楽しみだ。
さて。ここにきた目的を忘れちゃあいかんよ。
友達を作ろう!!
さーて。どの子にしようかな。
私としては大人しめの子の方が話しかけやすいし、、。
あ!あそこの壁に寄っかかっている令嬢に話しかけてみよう。
「ごきげんよう。」
私がそう声をかけると令嬢はびっくりしたように私を見て慌てて返事をした。
「ご、ごきげんよう。」
うん。可愛い。
ハーフアップをしている彼女は淡い緑の服に身を包んで清楚感が出ている。
うん。眼福。
さすがにじっと見つめていると失礼に当たるので自己紹介をすることにした。
「私アリス・ロンドベールと申します。
どうぞアリスとお呼びになって。」
威圧感をできるだけ与えずに柔和な雰囲気を出して言うと彼女は少しほっとした顔で自己紹介をした。
「わ、私ソフィア・スミーシアと申します。
そ、その私のことはぜひソフィーとお呼びください。」
ん?スミーシア?
、、、って3代公爵家の最後の一人やないかい!!
え。ちょいまて。3代公爵家全員呼んでるの!?アーリクルト家。
すご!!
「ソフィー様と仰るのですね。とても美しい名前だと思います。」
「い、いえいえ!アリス様の方が気品があってとても良い名前だと思います。」
「ふふ。ありがとう。ソフィー様はなにかご趣味はあるのですか?」
よし!ここで趣味を聞く作戦!
強制的に話を続けさせるんだ!!
「し、趣味ですか?そうですね。私は本を読むのが好きです。」
「まぁ!どんな本を読んでらっしゃるのですか?」
「え、えっと、、。お恥ずかしながら恋愛小説を読んでおります。」
「まぁまぁ!何も恥ずかしいことは無いですわ!私も恋愛小説が好きなんですの!どの作品が好きなんですの?ちなみに私は【薬剤師か貴族に愛される!?】が好きですわ」
「私もそれ好きです!主人公が鈍感で相手の男性の恋心に気づかないところがドキドキするんですよね!」
「わかりますわ!でもくっついた時に少し達成感みたいなのを感じましたわ!」
「わかります!!」
よっし!!のった!!
こういう時のために恋愛小説読んでおいてよかった。
正直男と女がイチャついてるのは興味ねぇけど話題作りのために必要だよね!
そうやってソフィーと恋愛小説トークで盛り上がっていると誰かが近づいてきた。
「ごきげんよう。」
「?ごきげんよう。」
「ご、ごきげんよう。」
「私クレア・アーリクルトと申します。ぜひクレアとお呼びください。」
、、、、、主役来たァ!!!
やばい!?なんか怒られる!?
そう怯えながら私達も自己紹介をしてきた。
「私はアリス・ローデンベールと申します。会えて嬉しいですわ。私のことはアリスとお呼びください。」
「わ、私はソフィア・スミーシアです。わ、私はソフィーとお呼びください。」
「ふふ。おふたりとも会えて嬉しいです。
おふたりともなんの話しをされていたのですか?」
「恋愛小説の話ですわ。クレア様はお読みになりますか?」
「えぇ!私恋愛小説が大好きです!」
「まぁ!そうなんですの!」
ふっふっふ。
3代公爵家のアーリクルト家でも恋愛小説トークには抗えないか。
これは友達と言っていい!
そんな感じで友達が2人できて私のアーリクルト邸のお茶会は終わった。
3代公爵家について補足。
1番力が強いのはローデンベール家。
雷属性の家です。
次に強いのはアーリクルト家。
炎属性の家です。
最後に強いのはスミーシア家。
水属性の家です。
ここの御三家は比較的仲良しで3代公爵家が結託すると地獄がうまれると一部の貴族に怯えられています。