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インテリ野郎は心底めんどくさい人でした。

「はっ。こんな小娘と殿下は婚約なんて。とんだハズレくじです。」

、、、あ?



気づくと私の前には鼻血を出して気絶しているインテリ野郎がいた。

あれか?これがキレたら記憶失う系か?

そうか。私はチート持ってないと思ったけどこんなチートを持っていたか。

これだったら私が無意識にあのクソ婚約者を殴っても記憶ないからセーフだよな。

私がそんな現実逃避をしてるとインテリ野郎が目覚めたようで私に向かって怒鳴ってきた。

「この私を殴るなんて私は貴方をどうとでもできるのですからね!?そもそも父様にも殴られたことないのに!!!」

とかなんとか。

すごいなお前。2回目だよ。「父親にも殴られたことないのに」って言われたの。

昔私のことをいじめてた女子を殴った時もこんな反応してたな。

懐かしい。イライラしてきた。

その女の代わりにもう1発殴ってもいい気がしてきた。

私が懐かしさに手を握りしめていたらインテリ野郎が「聞いているのですか!?」と怒鳴ってきた。

「あ、終わった?」

「終わった?じゃないですよ!!そもそも何故貴方みたいな野蛮な方が王子と婚約しているのですか!」

「いや知らんし。国王様と王子に聞いて。」

私がそう返すとインテリ眼鏡は猿のようにキーキー喚いてきた。

てかこいつ、私に会いたいとか言ってたらしいがこんなことを言いに会いたいとか言ってたのか?

ガキだなぁ。

私が見下してることを察知したのかインテリ眼鏡は、コホンとわざとらしく咳払いをした。

「やはり人を殴るような野蛮人と殿下の婚約は間違っていたようです。

今すぐ自分から婚約破棄を申し込んでください。

それが野蛮人ができる唯一の私への償いです。」

一瞬また殴りそうになったのをぐっとこらえた。

いやー私偉すぎ。

てかこいつ馬鹿なのか?

そんなこと出来たらとっくにやっとるわ!!!

あいつ(クソ婚約者)との婚約は王様直属の契約みたいなもんなんだよ!!

ほんとにもう1発殴って喋れなくしてやろうか?

私が怒りでぷるぷる震えてるのを泣くのを我慢していると勘違いしたインテリ眼鏡はバカにしたように笑った。

「泣いて同情を誘おうとしても無駄ですよ?

私のことを殴ったから悪いんです。

あ、もしこのまま図々しくも殿下と婚約を続けていこうというならこちらにも色々考えがありますので。

そんな浅はかなこと考えないでくださいね?」

そう言ってインテリ眼鏡は部屋から出ようとしたが私は一瞬の隙をついてあいつの足を引っ掛けてやった。

インテリ眼鏡はみっともなく無様に転んで意味がわからない顔をしていた。

それを完全無視して私はテラスに戻った。

そしてルーナを呼びお母様への伝言を頼んだ。

「あいつ、出禁で。」






――――――――――――――――――――――

「くそっ!」

俺はリート。

ブルーレス家に長男として生まれ、殿下の右腕として動いてきた。

殿下は賢く、武術にも長け、人望もあるとても素晴らしいお方だ。

俺は殿下を心の底から尊敬している。

今日はそんな殿下の婚約者の家を訪問していた。

たまたまほかの女よりいい家に生まれたくせに殿下に頻繁に会いに来ず、女のくせに剣術まで習っている。

俺は殿下の婚約者が大嫌いだった。

だから今日はその忠告に来たんだ。

しかし、初っ端少し嫌味を言ったら顔面を殴られた。

俺は産まれた時から暴力で解決する人間にはなるなと教えられてきた。

だから父様になんて殴られたこと無かったし、女になんて当たり前に殴られたこと無かった。

むしろ女は自分より弱い存在と見下してさえいた。

しかしあの野蛮人は女のくせに俺を殴り、謝りさえもしなかった。

俺はそれにキレて文句を言ったが野蛮人は俺の崇高な考えを聞く脳みそを持ってなかったのか「あ、終わった?」と聞いてきやがった。

殿下の婚約者のくせに口の利き方もなってない、そんな女が婚約者なんて許せないと思った。

それから俺は殿下の婚約者を辞退するよう野蛮人に言い部屋から出ようとした。

その時俺はなにかにつまづき転んでしまった。

前には障害物なんてないのを確認してたのにだ。

俺が混乱しているとあの女は俺のことを見向きもせず部屋から出ていき、どこかに行った。

俺はコケたのはあの女がやったと確信した。

だからすべて父様に報告したのに、父様からは「お前は一体何をしたんだ、、。」と呆れられた。

なんとあの女、俺をローデンベール家から出禁にしたというのだ。

野蛮人のくせに俺をコケにしたのだ。

その時俺はあの女を絶対に痛い目見せてやると誓った。

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