四十五話
ガシャポン台が光る。
そこから現れたのは…
「伊藤 祐益と申します。宜しくお願い致します。」
すらりと伸びた四肢に、赤毛を結わいワンピースに身を包んだ女性。
年齢は二十代前半だろうか。
首には銀の十字架を提げていた。
伊藤スケマス…誰?
多分キリシタンなんだろうけど、俺はそんな詳しくないからなぁ…
「おう。えっと…俺は君をあまり知らないんだが、少し自己紹介をしてくれないか?」
「ええ、畏まりました。島津との戦いに敗れ、豊後に逃げ延びた際、大友宗麟様に謁見しました。それからキリシタンに入会し宗麟様の名代としてポルトガル、スペイン、ローマなどを巡り八年掛けて長崎に帰港。その後、豊臣秀吉様に謁見しました。と言った所ですかね…あ、洗礼名はマンショと申します。これからは是非マンショとお呼び下さい。」
「そうなのか。大変だったろうな…すごい経験をしたんだな。」
「えぇ。仲間達と共に大冒険の日々でした。ですが、今では掛け替えの無い思い出です。貴重な体験でした。」
当時の船旅はさぞ大変だったろう…
帆船か櫂船か…
どちらにしても危険な旅路に違いない。
スケマス改めマンショは誇らしげな顔をしていた。
名前を知らないだけで凄い経験をした人物は数多いるだろうな。
「おとーさまとお会いしたのー?」
「ええ、そうですよ。」
召喚を見届けたヒデツグから質問され、膝に手のひらを着き視線を合わせたマンショ。
イエヒサを見ると島津の名前が出たからかアワアワしている。
この大人しそうな子が島津家の人だなんて思えないだろうな…
とりあえず収集が付かないから新しく仲間になった十一人を俺の横に立たせた。
召喚順だ、左からーー
一回目 ハンベエ
二回目 ソウザン
三回目 ムネシゲ(しぃちゃん)
四回目 ノブヤス
五回目 イエヒサ
六回目 ノブタダ
七回目 マサムネ
八回目 ノブシゲ
九回目 コタロー
十回目 ヒデツグ
十一回目 マンショ
となった。
うーん、増えたな。
マル、ハル、カノ、ソウウンにジャンヌ。
ジョン、アン、メアリー達、それにニトクリス、クフ、ヒッポリュテー三姉妹にヴラド、ナポレオンにゴッホでこれで二十七人…になるのか。
ーーいや、スティードとチャールズの二人を忘れてたな…二十九人だ。
だが、これでも俺の戦力は控えめらしいからな。
クーデリアが言うにはランキング (機能解放されてたの忘れてた)上位の人は四十や五十なんてザラだし、多いやつは百人も従者を抱えてるらしいし。
だが、俺は量より質だ。
新たに加わった十一人と歩幅を合わせて俺たちのペースで進めば良い。と、思う。
勿論元王候補やその従者達にも扱いは変えない。
仲間は守る、敵は倒す。
シンプルだがそれで良い。
俺が間違えたら皆で正してくれる。
俺は王だからな。国民は守るさ。
ガチャまとめ
回数 名前 性格 年齢 髪色
一回目 竹中 半兵衛 アイドル 14歳 白
二回目 土井 宗山 真面目 26歳 黒
三回目 立花 宗茂 ギャル 17歳 茶
四回目 松平 信康 ヤンキー→清楚 17歳 プリン
五回目 島津 家久 内気 16歳 茶髪
六回目 織田 信忠 覇王系女子 15歳 外黒 内赤
七回目 伊達 政宗 クール系ドジっ子 19歳 外黒 内水色
八回目 武田 信繁 おっとり 21歳 銀
九回目 風魔 小太郎 無口 12歳 濡羽色
十回目 豊臣 秀次 純真無垢 8歳 紫
十一回目 伊藤マンショ ?? 24歳 赤毛




