四十四話
さて、これで10連ガチャ大会は終わったのだが、ガチャポン台がさっきから淡く光ってるんだよな…
そして、ノブタダを引き終えた辺りからスマホに表示が出ていたのを俺は無視していた。
『合計十回の召喚を完了しました 無料で以下から好きな従者を選択出来ます』
という表示だ。
軽くリストを見ていると下に行くにつれて錚々たる武将の名が記されていた。
信長、秀吉、家康の名もあったが、五百回回さないと駄目らしい。
どうやら回した回数によって有名武将を選択出来るようになるらしい。
十回の枠の内、その中で俺が知っている武将は三人居た。
上杉 景虎。
佐竹 義宣。
そして浅井 長政。
景虎は確か北条から謙信の養子になった人だ。
詳しいことは分からない。
義宣は…茨城の大名だったか?
その辺曖昧だが、武才はあったと思う。
板東太郎で有名な義重の嫡子だ。
長政は有名だよな。
信長の義弟、お市の嫁ぎ先、茶々の父親…
あと信長を裏切って討たれたんだったか?
ぶっちゃけ俺的には長政一択なんだが、ここは我らが宰相ソウウンに相談しよう。
「そうね…今の説明だと拙僧は佐竹義宣を選ぶかしら。武勇に優れ知性も高いとハルが言っているわ。」
「うんー。義重は宿敵であり盟友的なー?あたし的にはそんな義重の才覚を継いだ義宣なら姉妹になってもいいかなーって。」
との古株?二名の意見に真っ向から対立したのはノブタダとノブヤスのノブノブコンビだった。
「ならぬ。そんな田舎侍よりもわらわはナガマサ叔父を推す。鬼才故に数多な悪評もあれど、わらわは父上が市叔母上を嫁がせるほどの才を認めさせたナガマサ叔父こそが相応しいと思う。」
「あーし…じゃなくてワタクシもそう思いますわ!」
そんな二人の意見に反対を出すのはハンベエとノブシゲだ。
「はいはーい!ハンベエちゃんはカゲトラさんを推すですぅー☆理由はー、軍神様さえ認めたその実力、知力の高さ、その辺りかなー☆ういー☆」
「わたしもカゲトラかしらぁー。北条家と長年争っていたというのに和解するため養子になったカゲトラは確かな才覚の持ち主よぉ。」
ふむ、三者三様に才能がある。
ここは保留にするべき…か?
期限は無いみたいだし、その時になればまた考えれば良いだろう。
あと六回引けば合計二十回になり、二人を選ぶことが出来るのだ。
その時で構わないだろ…おっとーー
「ーーお兄ちゃん、どいて…ヒデツグ、止まる。」
「あははー!コタちゃん待て待てぇ!コタちゃん、せんせぇつーかまえたぁー!あ…せんせぇ、ぶつかってごめんなさい。」
「あ、あぁ…ふぅ、怪我はないか?素直に謝れて偉いな。室内で走り回ると危ないから外の庭で遊んでくると良い。でももうすぐ終わるからその後な。あ、ソウザン!後で年少組の見守り、頼んで良いか?」
「畏まりました。」
ぽすっ、と俺にぶつかったのはコタロウ。
続いてとすっ、とヒデツグがぶつかる。
その拍子に俺はスマホを押してしまった。
大人の対応として、二人だけで外に出すのは危ないから面倒見の良さそうなソウザンに見守りを頼む。
あぁ…やっちまった…ガシャポン台が光る。
そこから現れたのは…




