四話
自分を、マルを、絶対に守る。
そんな願いを込めて俺はレバーを回転させた。
レバーに触れると
【世界の神器ガチャ!!SR以上確定!!今欲する力をその手に…!!】
〈GPを1000消費します、宜しいですか? はい いいえ〉
と目の前にウィンドウが出てくる。
GPというのが分からないけど、構うものか!
今この時もマルが俺を待って戦ってくれてるんだ!
はい を選択する。
白、
青、
黄、
緑、
紫、
赤、
銀、
金、
と発光していく。
次の瞬間にはゴトン、と音を響かせカプセルトイが一つ現れる。
乱暴に開けると中から赤い紙が出てくる。
GR【鬼丸国綱】 武具 ATK+200 鬼族特効 不壊特性
紙は溶けてなくなるように消えるとシャキン、シャキンというSEの後にババババッ、という音ともに無数の刀が地面から生え出す。
その先に台座がある。
天から一振の刀が墜ちてきて台座に刺さった。
それは綺麗な刀身だった。
白と黒のコントラストが映えていて、見る人を惹き付ける不思議な魅力を感じる。
しかしそれに伴い相反する危険さも持ち合わせる…
俺は柄と鞘の付いていない剥き出しの刀を手に取る。
瞬間心臓がトクンッと跳ねる。
この刀は万物を両断出来る。
それだけの力を持っているのだと確信した。
明日の午後12時から別の新作ーー
【亡国の姫の傭兵譚】
https://ncode.syosetu.com/n1466iq/
を連載します。それに伴い隔日で更新していく予定ですので、ご理解お願いします。