私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.092 「俺ら…、全然畑違いだし…。」
「あの…。」
そうポツリと声を出したジュリアン。
男性、
「どうぞ、どうぞ。」
優しく丁寧に、ジュリアンをボックス席に導き、
「そんな寂しそうな顔、しないで~、ねっ。楽しく~。笑って下さい~。」
そんな風に言われて、ジュリアン、自然に顔が綻んだ。
「な~んだ~、素敵な笑顔出来るし~はは。」
「こんにちは、速見と言います。」
向かいの男性。
「はは、こいつね~、つい先日、結婚したばかりの新婚ホヤホヤ。妬けるんだよ~全く、言う事言う事が~。あ~ごめん、ごめん、僕…、唐崎と言います。」
「こいつ、目下恋人募集中~。」
速見。
「余計な事言うなよ~。迷惑するじゃない。ねぇ~。」
何かしら、和やかな会話に、緩やかに心が穏やかになってくるジュリアン。
知らない間に、ふたりの男性と会話が盛り上がっていた。
「あいや~。そうだったの~。そりゃ気の毒に~。じゃ…、もしかしたら、仕事だって、これから…大変でしょ。」
もう既に、今の会社では働いていけないと感じていたジュリアン。
「え…、え~~。」
唐崎、
「あなたみたいな…人が…、働ける…。う~ん。速見~。」
速見、
「…いや…、俺に振るなよ。俺ら…、全然畑違いだし…。」
「はは…。だよな~。」
「家電の会社で…、こんな綺麗な人…。」
「だ…よ…な~~。」
と、目を天井に向けながら唐崎、
「ん…???」
ジュリアンの全体を見ながら…、
「ふ~ん。」
ジュリアン、
「…えっ…、何々…???えっ…???」
唐崎、
「…あった…。はっはっはっ。」
速見、
「へっ…???…どこよ、どこどこ…???」
「俺の親父の知り合いに…、こ~んな人がいるんだわ。」
そう言って、紹介されたのが、柏崎悟朗。
いきなりジュリアン、
「はい???…その人…。私の…叔父さん…。」
そのジュリアンの声を聞いた瞬間、唐崎、
「え―――――――っ!!!!」
それ以来、唐崎との付き合いが始まり、ジュリアンの方から悟朗の方に連絡をして、
晴れて、今の会社に勤務する事になったのだった。
ただ…。過去の清算は…出来ないがままに…。
数か月経った後に…。ジュリアンのスマホに着電。




