私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.085 茉祐子と瞳美の顔を見て将史。
「ん~~、ジュリアン…、さては…デート~~???」
にこにこと茉祐子。
苦笑いのジュリアン、
「ちょ…、ちょっと…、茉祐ちゃん…。もう…。」
「…っか~~。…んじゃ…、ジュリアン、今回は…。」
悟朗。
「うん。みんなで…行ってらっしゃい。ゴロ~さん、おばちゃんに…よろしく。」
「おぅ。」
電車の中で吊り輪に摑まって悟朗、
「しっかし…、遼も中々…味な事、するよな~。え~。」
隣の将史の、その隣の遼に向けて。
「いやいや…、なんの…。行き当たり上…。」
窓の外、9月も下旬に差し掛かった夕方の景色を見ながら、
そしていきなり地下のトンネルの中で窓に写る自分の顔から下に目を移動して、
喋っている茉祐子と瞳美の顔を見て将史、
「ん…???」
茉祐子と喋りながら前に顔を向いて喋っている瞳美がそんな将史の目に、
「…ん…???どしたのよ、私の顔に、何か…???」
将史、
「お…もい…、出した。」
瞳美、
「へっ…???」
「はははは…、そうか~そうか、そうか~。思い出した~。眞叶の顔見て、ようやく思い出した~。」
隣の悟朗、
「はぁ~~???」
茉祐子、
「何々、思い出したって桐生さん…???眞叶さん…綺麗だって…。ようやく気付いた…???ふふふ…。」
その声に瞳美、
「はぁ~あ…???」
そして将史の左脚の脛を左足先でコツン。
「痛ってぇ~。眞叶~~、おまっ…。」
悟朗、
「くっくく…。」
遼、
「何…思い出したって…桐生さん…???」
「どうした…マ~坊~???」
悟朗。
「いや…、遼がぶつかって転んじゃった女の人。」
「うん。」
瞳美の顔を見てニコリと将史。
「何よ。」
瞳美。
「眞叶…、おまえさんの友達だ。」
瞳美、
「へっ???はい…???」
その瞬間、他の面々も…、
「え~~???」
「どっかで、見た事…あるかな~と思って、今まで思い出せなかった。けど、今、眞叶の顔見て思い出した。」
「私の…、とも…だち…って…???誰…???あんたが知ってる訳…私の…???」
目をキョロキョロしながらの瞳美。
「いる…はず…。ないじゃ…な…。」
「ほら~~。俺と初めて…。」
「あんたと…初めて…???」
いきなりあの苦いシーンが…。
瞳美、
「あ――――――――っ!!!」




