私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.081 結局はふたりともに路上に…。
「なぁ~んだ、遼ちゃん、知らなかったの~???」
将史。
「へへ…、えぇ…。あっ…、ちょっ…、電話…。」
遼、そう言ってポケットからスマホを取り出そうと将史から離れ、
身体を左側にずらしたその時、後ろから歩いてきた人にぶつかってしまった。
ぶつかった体勢が悪かったのか、もう少しでその人が転びそうに…。
「わわわわ。ヤバッ。」
遼。
その瞬間、女性、
「キャッ。」
「…と~~。」
倒れる瞬間に遼の左手がその人の右手を握り…。
けれども…結局はふたりともに路上に…。
「おいおい、遼ちゃ~ん。」
将史。
遼、
「やっちまった~。ごめん。大丈夫ですか~???申し訳ない。」
「痛った~。あ~、こちらこそ…ごめんなさい…。私…、よそ見してて…。前…見てなかった…。」
女性。
「立てる…???」
遼、女性に左手を差し伸べて。
「えぇ…、何とか…。すみません。」
と、遼の左手を握って立ち上がった瞬間に、
「わっ。」
いきなり女性の左足がカクン。
遼、
「へっ…???」
女性、
「…って…、なんで…こんなときに…。あっちゃ~。…んもう~。」
「どう…した…。わっ。」
遼、女性の左足を見ると、
「…かか…と…。」
女性、
「あ~ん、困った~~。」
辺りを見回しながらの女性。
「どうした~遼~???」
傍で将史。
「あっ、いや…、実は…。」
将史に振り向き、そして女性を見守りながら遼。
「ヤ~ッバ。」
女性を見て、そして同じように辺りを見回して遼。
「この…辺だと…。あっ。」
女性、
「どうしよう~間に合わない…。」
「すみません。歩…け…ます…???」
「え…ぇ…。何とか…。」
そんな女性と遼を見ながら将史、ふと…、
「あ…、あれ…???この人…???」
「すみません。ちょっと着いて来てくれて…良いですか…???」
遼、女性に声を掛けて…。
「えぇ…、でも…。」
「桐生さん。先…行っててください。後で追っ掛けます。」
その声に、桐生の方に顔を向ける女性。
「…えっ…、この人…。あれ…どっかで…???」
将史、
「良いけど…。」
女性の恰好を見て、足を見る。
「あぁ~。な~るほど…。折れちゃったか…、踵…。」




