私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.078 朝から落ち着かない瞳美。
「ヤダヤダ、あいつが私の…持ってるなんて…。」
瞳美。
「絶対に嫌。」
と、一瞬そう思ってはみたものの、すぐさま自分の目が探したのが、メンバーの一覧。
プロジェクトの緊急の場合も想定しての連絡先まで表記してある。
「桐生…将史。……。あぁ~~でも…。」
電話は、したくなかったのである。
…が…、自分の…しかも…ピアスを相手が持っていること自体…、
「あ~んもう…。……。」
と。指で番号を…。
「……へっ…???…なんでよ、話し中~~……。」
鼓動は高鳴っている。
「もう~。女性に恥じかかせないでよ~。」
…そしてまた再び…。
すると…、こちらも…。
「……何だよ、話し中~…って…。誰と話してんだよ。ったく~。」
また切って番号を…将史。
そして、ふたり同時に、スマホに向かって、
「何やってんのよ。」
「いつまで話してんだ。全然終わんねぇ。」
そしてまたふたり同時に、
「はぁ…。んもう~…。明日にしよ~っと。」
「…んだよ。…しゃあねぇ。明日だ。」
朝から落ち着かない瞳美。
つまりは将史に…との…。如何に接触しようか…。
そしてこちらも、同じように、如何に眞叶に接触するかと言う、
ある種の緊張感。
「どしたの、マ~坊…???昨日の事…、まだ気にしてるの…???…なんだか落ち着きないけど…。」
ジュリアン。
「あっ、いや…。別に…。」
将史。
「ふん、そう。…なら良いんだけど…。」
将史の顔に顔を近付けて…。
「もしかして…、あの時…、叶ちゃんと…。しちゃったかな~~。」
と、いきなり唇を尖らしてジュリアン。
「いや…。その…。…んな…。」
いきなり口を真一文字にして将史。
「うそよ。冗談、冗談。ふふ…。」
そんなジュリアンと将史のシーンを見ている…はず…の、
距離にいる瞳美ではあったのだが…。
実際には、全く視野になく。瞳美の頭の中では、
「…どうやって…。どうやって…。」
将史とジュリアンが、何の話をしていようが…、全くお構いなく…。
真剣な顔をしてパソコンの画面に…。
隣の智也、
「眞叶さ…ん…。コワッ。」
いきなり瞳美。サッと立って、
「チョイ、休憩。コーヒー飲んで来る。」




