私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.064 「つまりは神部勲の母親、神部佳乃様。」
「マ~坊、ありがとね。」
孝子、にっこりと将史の顔を見て。
将史、
「あっ、いや…、その…、あの…。はぁ~???一体…、何がどう…???奥様…、おばあちゃん…???」
口をポカーンと開けたままで…。
「まぁ…びっくりするわよね~。」
将史、未だに意味不明の面持ちで…。
「こちら…私のお母様…。つまりは社長神部勲の母親、神部佳乃様。この会社の顧問、相談役の神部武弘の奥様よ。」
孝子のその話しを聞いた途端に将史、落ち着かなくなり、
「ど…どうもすみません。なんだか俺…、いや…僕…、とんでもなく失礼な事ばかり言ってたような…???」
そんな将史に、
「な~に言ってる~。あんたに助けられていなかったら…、今ごろ私…、どうなってたか…。考えただけでもゾッとする~。」
将史、
「は…、はぁ…。」
「シャキッとしてれば良いのよ。シャキッと。桐生将史。中々いないもんだよ、こんな年寄りをしっかりと抱えてタクシーに乗せて~。それにあんた、病院でだってちゃ~んとしてくれたし…。」
「そりゃ、まぁ…。目の前で、いきなり…。」
「桐生将史。あんた…中々みどころ…あるわね。折り入って…、お願いがあるんだけど…。お礼させてくれないかしら。」
「お…お礼だなんて…、そんな…。」
将史の顔を見て、すかさず孝子、
「マ~坊。」
「おやっ、マ~坊って言うんだわ。可愛いね~。」
「いや…ははは…。」
笑いながら、孝子の顔を見て、佳乃にお辞儀をして、
「はい。分かりました。甘えさせて頂きます。」
佳乃、
「よろしい。…ふふ。マ~坊、ウチにいらっしゃい。ご馳走してあげる。それが私からのお礼よ。」
ジュリアン、将史に寄ってきて、右肘で、突く、
「イェ~イ。ラッキーじゃ~ん。」
そんなジュリアンに佳乃、
「ジュリア~ン。」
ジュリアン、
「はい。」
「そして…、茉祐子~。」
茉祐子、
「はい。」
「あんたたちも…いらっしゃい。」
ジュリアンに茉祐子、
「へっ…???」
佳乃、
「…と、言うより、ゴロ~。みなさん、全員、連れてらっしゃい。」




