私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.063 「もし…か…して…。」
「お~い、マ~坊~、この資料見直してくれ~。」
悟朗。
コピー機から振り向いて悟朗の方に、
「わっ。」
数冊の資料を持っていた瞳美とぶつかって、床にドバッ。瞳美も、
「わっ。」
将史、
「わ…、悪ぃ。」
そう言いながら、落ちた資料を拾いに腰を下ろして、
「もぅ~。いいよ、私拾うから。」
瞳美。
無言で資料を拾う将史。
「ほらよ。」
資料を丁寧に拾い集めて瞳美に。
口を捻じ曲げて、
「ありがと。」
と、ボソッと。そして小さな声で、
「何さ、そっちからぶつかってきておいて…。」
「はぁ~???何か言ったぁ~???」
「べ・つ・に~~。」
「あっ、そう…。」
そのふたりの会話を聞きながらジュリアン、顔を潜めながら…、
「ぷっ。ほんとに…このふたりは…。犬猿の仲だわ。」
「眞叶さん、桐生さんと、何かありました…???」
智也。
瞳美、
「はい…???ぜ~んぜん。ま~ったく。な~んにも…。はいはい、仕事、仕事。」
そんな智也の右腕を抓る茉祐子。
「い~~って!!!何するの、茉祐ちゃ~ん。」
茉祐子、
「このばか。鈍感。」
「いや…、鈍…感って…???」
午後3時。
「ふ~~。もう午後、3時~~。は~っや。ちょい、休憩…。」
瞳美。
椅子から立ち上がろうと…、その時、ドアがノックされ、
「お疲れ様~~。」
一同、
「副社長~~~。」
悟朗、
「お疲れ様です。…って、どうしたの…孝さん…いや、副社長~???」
「ふっふ~ん。ちょっとね~。会わせたい人がいるんでね~。」
孝子。
「あわ…せたい…人…???」
悟朗。
孝子、ドアの外に、
「どうぞ~~。」
悟朗、
「奥様!!!」
茉祐子、ジュリアン、
「おばあちゃま!!!」
瞳美、立ったままで、
「お…く…様…???おばあ…ちゃま…???」
その声に、ドアの方に顔を向けて将史。目を真ん丸にして、
「おばあちゃん!!!」
悟朗、
「はい…???マ~坊…、おばあちゃんって…???」
佳乃、将史の顔を見て、
「よっ。」
将史、
「…って…、おばあちゃん…、足…???」
その将史の声を聞いて一同、
「はぁ~あ…???」
悟朗、
「もし…か…して…。」
孝子、
「そっ。その…もしか…して…。へへへ。」




