私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.063 「母親が病院に運ばれたのに…。」
「社長、佳乃様からお電話です。」
電話の向こうで、事務の女性の声。
「はっ???お袋…???」
勲。
「はい…。お願いします。繋いで…。……はい、お袋…???どしたの…いきなり。…はっ???…病院…???なんでまた…???」
そして電話の向こうで、また佳乃、武弘に話した内容をそのまま…。
「え~~~!!!かかかか…。は~っはっはっは。こりゃいいわ。」
大声で笑いながら、後ろ髪を撫でて…。
「どしたのよ、そんなに可笑しい事…???…母親が病院に運ばれたのに…。」
佳乃。
「いやいや、ごめん、ごめん。お袋、申し訳ないが、その事、孝子さんにもう一度電話で話してくれますか。いやいや…ははは…。」
「はっ…???どういう事よ…???」
「一旦電話切ります。孝子さんから電話…行きますから…。」
「もしもし、お母様。孝子です。勲さんから、お母様に電話するように言われて…。何か…???」
孝子、副社長室から…。
「ふん。勲に電話したらあなたから電話させますって…。何…???どういう事よ。…実はね……。」
孝子、佳乃の話を聞きながら、
「え~~~うっそ!!!ねね、お母様、その人の名刺か何か…戴いてます…???」
「えぇ~、今、その名刺を持って話してるんだけど…。しっかりと書いてあるわよ、株式会社カンベ・キッズ・ワールド、営業部、桐生将史って…。」
「キャ~~ッハッハッハッ。かかかか…。」
「何よ、何々、勲にしても、あなたも…。」
「くくくく…。どういう偶然が続くのよ。全く…かかかか…。」
「はぁ~???」
「お母様、…で、足の方は…、今…???……うん。うんうん。」
「だから…、一応…、大事を考えて、今、車椅子乗ってるのよ。」
「はい。分かりました。じゃ、午後にお母様、こちらからお迎えに参ります。」
「ありがとう。その方にもお礼言いたいし。」
「はい。分かりました。ご紹介させて戴きます。……病院で良いんですよね…???」
「ええ…そう…。」
そう言いながら看護師に、
「ここ…、……病院よね…???」
看護師、
「はい、そうです。」
佳乃、電話の向こうに、
「そうだって。」
「ではでは、お母様、午後にまたご連絡差し上げます~。」




