私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.056 「一つ、お願いなんだが…。」
「ささ、もうビール、揃ってんだから…、始めよう。…それと…、一つ、お願いなんだが…。その…柏崎とか、リーダーっての…、辞めてくんない…。」
困ったような…、照れ臭いような顔をして柏崎。
「ん…、まぁ…、全部副社長の影響なんだろうが…。逆にそれが定着してて…。」
「ねぇ~、ゴロ~さ~ん。」
ニコニコしながらジュリアン。
「悪いけど…、ジュリアンの言う呼び方でお願い…出来るか…。」
「うっそ!!!私なんてまだ、入社仕立てなのに…、課長の事…、そんな風に名前でなんて…。」
目を見開いて口を縦長に伸ばしての瞳美。
「いや。それを言うなら俺だって、課長。……。」
将史。瞳美の顔を見て…、
「……と、同じ…、まだ入社………。」
将史を睨んで口を尖らせる瞳美。
そのふたりを見て、顔を下にして、可笑しくって、右手を出して振る柏崎。
「かかか…。いい、いい。とにかく。」
顔を上げて、
「プロジェクト達成に向けて、乾杯!!!」
瞳美と将史を除いて4人、
「か~んぱ~い。」
少し出遅れて、瞳美と将史、
「か…、かんぱ~い。」
「ヒュ~~沁みる~~。」
遼と智也。
「ん~、お~いし。ねっ、茉祐ちゃん。」
ジュリアン。
「はい。」
にっこりと茉祐子。
そしてウェイトレスが、テーブルにメニューを運び出す。
「セットでオーダーしてるから、次々来るぞ~~。…って、早っ、マ~坊、もう…。」
悟朗。
「すみません、お代わりお願いします。旨い。」
将史。
「えっ!!!もう…!!!」
遼。
「…って…、うそ…。」
将史を見ている目線から左に目線を移して瞳美を見て遼。
「すみません、お代わりお願いしま~す。」
瞳美。
「あ…、あの…、叶ちゃん…。そんなに…急がなくとも…。」
悟朗。
「おいっしい~~ん~~。」
瞳美。
「参ったね~、このふたりは…。」
瞳美と将史の顔を交互に見ながら、ジュリアンの顔を見る悟朗。
ジュリアン、
「ふふふ…。」
「決めた!!!」
瞳美。
「はぁ~???」
悟朗。
「ゴロ~さん。よろしくお願いしま~す。」
ニコニコ顔で悟朗、
「お…、おぅ。」




