私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.046 「ひとりじゃないよ、みんないるから。」
いきなり身体をふらつかせる瞳美。
「ちょっ…、ちょっと…瞳美~。」
いきなり瞳美の身体を支える真理。
「まっ、普通…、そうなるわな。」
にやりと笑いながら克己。
小刻みに顔を振って瞳美、
「あ…、あの…。」
「まま…、分かる。私、まだ入社して何日も…。」
克己。
「は…、はい…。それなのに…。」
瞳美。
「それなのに…、なんでそんな大っきな仕事…。」
「あ…、あ、はい。」
「まっ、これも…、ある意味…、我が社の…一種の登竜門って…やつだ。」
「登竜…門…。」
「説明させてもらうと…こうだ。」
瞳美、
「……。」
「新しいデザインのおもちゃを作ってもらう。それに関しては一切、オリジナルの発想で良い。」
瞳美、
「……。」
「どんなオモチャが出来るか、それが楽しみでもあるんだが…。」
傍で隼も腕を組み、笑顔で…。
「それを今度はコンペに出す。」
「コンペ…???」
瞳美。
「…と、言う事は…。競争…に…???」
「ご名答。」
「いや…、ご名答…って、そんな…。簡単に…。」
「そう…、そんな簡単な事じゃない。単に、新しいオモチャを作っても競争に勝てる訳じゃない。マーケティングと営業の力とタッグを組まなきゃ、売れる訳がない。そして、肝心なのが、子供が喜ばない。」
「えぇ…。」
「それを…、眞叶ちゃん。今回は、君に、辞令が出た。」
「辞令…。わっ。えっ!!!えええええ――――――っ!!!」
「いや…。その、え―――――っ!!!は、1回でいいよ。ははは…。」
「瞳美。」
瞳美の右肩に手を添えて真理。
「頑張ろ、瞳美。ひとりじゃないよ、みんないるから。」
「そして、そのコンペを我がカンベ・キッズ・ワールドが…、勝ち取る。辞令が出た以上は…。」
克己。
「ガッツだぜ、瞳美ちゃん。」
ガッツポーズをする隼。
「か…課長~~。」
泣きそうな顔をして瞳美。瞳美の左肩を叩いて隼、
「なんて顔…してんだよ。」
「だって…。」
「真理ちゃんも言ってるだろ、俺らもいるよ。」
瞳美、
「う…、うん…。」




