私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.004 「付き合え、少し、頭冷やせ。」
「…ったく、やってられっかって…。話しになんねぇだろうが…。何やっても、だめだめだめだめ。」
通りを歩きながらぶつくさと…将史。
後ろから、
「おい、将史!!!」
と、将史の肩に手をやり、
「待てって。」
翔太である。
「本気で辞めんのかよ!!!」
「あぁ…。いても、何の得にもなんねぇよ。さっき、課長に退職願、出しちまったからな。こっちの方から辞めてやるよ。」
「…で…、どうすんだよ、これから…???」
「まっ、なんとかなんだろ…。あの部長の事だ、うるせぇ奴がいなくなって、逆に、せぃせぃしてんじゃないの…。」
「いや…。そういう問題じゃねぇだろ。少し、頭冷やせよ。」
「無理なもんは無理。やってらんねぇよ。」
「やれやれ…。この分からず屋が…。付き合え、少し、頭冷やせ。」
「変わんねぇよ、飲んでも…。」
「わ~かった。いいから。いいから…。」
生ビールを一気に飲み干して、
「ほぉ~~。あぁ~。」
将史。
「…ったく~。…ん…???」
将史のスマホに着メロ。
「…ん…???誰…???もしかして…、愛美ちゃん…???」
翔太。
「ん~。」
翔太を見て…。
電話の向こう、
「あ~あたし~。マサ…、今日…空いてる~???果南からドタキャンされてさ…。」
栗林愛美。将史の大学時代からの友人である。
「ん~、…って…、今…飲んでるし…。」
「うそ!!!どこどこどこ…。今から行く。」
翔太の顔を見て将史、
「来るって。」
翔太の笑顔。
そして30分後。愛美、
「か~んぱ~い。良かった~マサ…、空いてて…。」
「…って…。俺も…いるんだけど…。」
翔太。
そんな翔太に笑顔だけ向けて、愛美…。
「どしたの…マサ…。浮かない顔して…???」
翔太…、
「実はさ…、こいつ…。」
「え――――――っ!!!退職―――――っ!!!」
愛美。
「ばか、おまえ。声でけぇだろ!!!」
将史。
「届け…、出したって…。」
低い声で…愛美。
「ど~~すんのよ、あんた、これから!!!…この就職難の時代に…。」




