私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.037 「誰なの、その…ろくでなしって…。」
「…で…、誰なの、その…ろくでなし~~って…???」
「あっ、いや…、別に…。はい…。何でも…。」
「ふふふ…。そっか。まずは…、とにかくお疲れ~。ささ…若い子はとっとと帰った、帰った。しっかりと彼氏とデートしなきゃ~。」
「…って…、いませんよ~私~~、彼なんて~~。」
その声を聞いた途端、克己。目をパチクリさせて、顔をあちこちに…、
「えっ…???え、えええ…、マジで…???…こりゃ、おったまげたわ。」
「ふん。」
「てっきり…。…ほほほ…、そっか、そっか…。んじゃ…、早くつくんなきゃ…。…って…。…あ…、いや…、こりゃセクハラになっちゃうか…。ははは…。すまん。」
「…つくれったって…、そんな…簡単に…。」
帰り支度をしながら瞳美。
「まっ、確かに…、そんな簡単には…、いかない…わな。はは…、これは失敬。」
自分の机、椅子に腰掛けながら克己。
手に持った缶コーヒーを見ながら、
「部長、帰ります。お疲れ様でした。」
瞳美。
「は~い、お疲れ~。…あ~っと、眞叶ちゃ~ん。」
後ろを振り向いて瞳美、
「はい…???」
机の資料を見て、そして瞳美に顔を向けて克己、
「あ…、あ~~。…いや、まっ…いっか…。いや、すまん。何でもない。うん、お疲れ~~。」
瞳美、頭を傾げながら、前に身体を向きなおって、
缶コーヒーを片手でポンポンと…、小さな声で、
「シシ…、もうけた…。」
だが…、下のフロアに降りる階段まで来た瞬間に隣の部署が目に入り、また…、
「あ~ん、もう…。ま~た思い出した…。…ったく~。」
不貞腐れた顔に再び戻り、バッグからスマホを…、その時着電。
「あは、タイミングいいね~。お~ぅ、今、どっこだ~???丁度電話しようと思ってたトコ~。」
「あたしも今終わったとこ~。お腹空いちゃった~~。」
通りを歩きながらの春香。
「私も話ある。」
「何々よ、話しって…???」
「まずは飲もうや。」
「う~ん、今、向かってる~。」
「おぅ、んじゃ、そん時ね~。」




