私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.022 横断歩道を歩いていた時に…。
「そうよ~瞳美ちゃん、楽しく、元気に、喜んで、飲んで食べてね~うん~。」
孝子。
瞳美、
「はい。」
笑顔で、
「ありがとうございます。」
笑顔の勲。そして克己。
「じゃ、また来週~。ばいば~い。」
女子社員たち。
「瞳美~、今度、また一緒に飲もう。」
真理である。
既に、3日目頃からはお互いに名前で呼び合う程に打ち解けていた瞳美だった。
「うん、分かった。いつでも大歓迎。…じゃね~~。」
「あ~~っつ。やれやれ…、土日だもんな~…。どこもかしこも…。お目当てのところは…。やってねぇし…。」
通りを歩きながら将史。
「まっ、気分転換。…って、割には…、あっちぃぜ、この天気。」
…と、その時。
「うぇ~~。!!!」
横断歩道を歩いていた時に、いきなり突っ込んでくる二輪車のツーリング。
身体をよろけながらも、
「ばっきゃろう、何考えてんだ、おい!!!あっぶねぇ!!!」
ようやく体勢を取り戻したその時に、別の方角からいきなり女性の叫ぶ声。
「キャー――――――っ!!!」
将史、
「なんだ???」
後ろを振り返ると、横断歩道で倒れている女性。
将史、
「うそだろ…。おいおいおいおい。お―――――――いっ!!!」
横断歩道の手前で立ち止まっている女性2人。
ひとりの女の子が…、
「どうしよ…。ママ…。」
そして、
「待って、沙織、とにかく、救急車。」
と、もう一人の女性。
「大丈夫か、おい。しっかりしろ。」
いきなり目の前に現れた男性に、
「えっ!!!」
「あの…、ツーリングの奴ら~~。…ったく~~。おばあちゃん、大丈夫か!!!おばあちゃん。」
老人を抱き抱え、横断歩道から歩道まで運んで、
すぐに自分のスマホで救急車を呼ぶ将史。
「すいません。西……の、……交差点。高齢の女性が二輪車に撥ねられました。お願いします。」
そんな男性を見ながら立ち尽くすひとりの女性。
「ありがとうございます。私…、何もできなかった。見ていて…、何も…、出来なかった。」
将史、
「仕方…ないですよ。でも、とにかく。」




