私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.019 「だめよ~好きになっちゃ。」
机の電話、受話器を取って勲、
「すみませんが、江本君、呼んでくれませんか。…お願いします。」
孝子、
「瞳美ちゃんの、部署の上司になる方よ。こちらもとっても素敵な人。ふふ…。」
そして…。
瞳美、頭の中で…、
「この…人が…、私の…上司…。」
「初めまして。商品企画開発部長の江本克己と申します。」
克己。
「でしょ、瞳美ちゃん。カッコいいでしょ。でも、だめよ~好きになっちゃ。もう~恋人いますから…。」
孝子。
克己、
「孝さん。…いや…副社長…、勘弁してくださいよ~。初めての人に~。」
「てへへ…、いいじゃん、いいじゃん。」
瞳美、
「へっ…、孝さ…ん…???…あっ、…いえ…、今日からお世話になります。眞叶瞳美です。よろしくお願いします。」
克己にペコリとお辞儀をして。
「うん。頑張りましょう。」
克己。
「克っちゃん、お願いね。」
孝子。
「克っちゃん…???」
瞳美。
「ふ・く・社長~~。」
「かかか…、ごめんごめん。私の…、従兄なの…。」
「へっ…、はっ…。あ…、あぁ…。はは…。」
「…と、言う事で、江本君には、既に眞叶さんの事は、話してあるから…。頼んだよエモ。」
勲。
瞳美、
「…エモ…。」
克己、
「はい、分かりました。じゃ、眞叶さん。どうぞ。」
「あっ、はい。お願い…します。」
勲、
「では…眞叶さん。お願いします。」
勲と孝子に一礼をして部屋を出る瞳美。
「ははは…、面白いふたりでしょ。」
廊下を歩きながら克己。
「ええ、びっくりしました。凄いきさくで~。まるで子供みたい。」
瞳美、
「ははは、子供とはいいや。だから、この会社がこれまでになったんです。あのふたりは…、一生涯、子供だ。ははは。子供のこころを持たないと、出来ないんです、この仕事は…。」
その言葉を聞いた瞬間、何故かしら一瞬、瞼が熱くなった瞳美。
「こ・ど・も・の、こころ…かぁ。んふ。」
「眞叶さん、こちらです。」
克己。
「へぇ~~。凄~い。」




