私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.016 「是非、お楽しみに…。」
「和磨、先に帰るよ。」
専務室のドアを開けて神部。
「あっ、はい。分かりました。お疲れ様です。…ん…???社長、嬉しそうですね。何やら…。」
和磨。
「ん~~。ふふふ…、分かるか…。うん。じゃ…。」
「勲さん、はい、お茶…淹れましたよ。」
神部孝子。
「…ん、ありがとう。」
「おや…、何やら…嬉しい事…ありました…???」
「…ん…???ふふふ…。分かりますか、孝子さんにも…。」
「えぇ~~。そりゃもう…。」
「ははは…、そうですか。実は今日……。」
「おやおや…、それは、それは…。素敵な出会いで…。楽しみにしてますよ、そんな素敵な人なら…。ふふ…。」
「はい。是非、お楽しみに…。」
「うそうそうそ―――――っ!!!瞳美~~。」
瞳美のスマホの向こうから聞こえる声、春香である。
「うんうん。私ももうビックリ。ホテル帰って、調べてみたら、凄いの。マジで、本物。玩具の会社。まだ心臓バックン、バックン。」
「いきなり就職祈願、ご利益叶ったじゃない~~。あんたの名前通りジャン。」
「へっ…???どういう意味よ。」
「ばっかねぇ~。眞に叶うって書いて、あんたの苗字じゃん。」
「…あっ…。そっか、そっか…はは…。そう言われてみれば…。」
「お~~い。…かかか…、完全に、感けてるね~こりゃ、こりゃ。」
「へへへ…。」
「まずはおめでとうだよ~~。帰ったら、お祝いしよう~。」
「うん。明日、帰るから。じゃね~~。」
「ばっかじゃない。…だからあれほど言ったのにあんた、人の話…全く聞かないんだから~。どうすんのよ、これから~~。」
ビールを飲みながら愛美。
「…んな…こと…言ったっておま…。仕方ネェだろ。…まさか…、こんな事になるって…。」
将史。
「はぁ…。」
いきなり腕組んで、背もたれに背中をくっつけて、将史の顔をマジマジと見る愛美。
「何とかして!!!仕事、探して、マサ!!!…でないと、私ヤダッ!!!」
「わかってる。…わかっては…、いるんだ…けど…。」
「…けど、何よ!!!」
「…いや…。…ふ~。何でもねぇ。」




