私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.015 「お願い出来ますか…???」
「ははは…、ようやく、名前…分かりました。クク…。面白い人だ。はは…、こりゃいいや。久し振りに、素敵な人と出会えた。はは…。」
神部。
「すみません、初めての人に…私…。」
「いえいえ、とんでもない。」
通りを歩きながら…、何故就職祈願をしているのか、細かい話をしながら…。
神部、いきなり、
「…眞叶瞳美さん。…素敵な名前ですね。うん。実に素敵だ。」
「えっ…???」
「どんな…仕事…、なさってたんですか…、眞叶さんは…???」
「はい…???…えっ…。…って…。洋服の…マーケティング…ですけど…。主に…レディースの…。まぁ…子供から大人まで、トータルで…。」
すかさず神部、
「では、市場には強い。」
「えぇ…。まぁ…。」
ニッコリとして神部、
「急で、実に申し訳ない。」
「はい???」
笑顔のままで、いきなり立ち止まって神部。
「眞叶瞳美さん。私のところで、働いてくれませんか…???」
その神部の言葉に、真ん丸の目をして、
「はい???…って…。」
「私の会社で、働いて下さい。お願い出来ますか…???」
瞳美、信じられないこの状況に、目をパチクリさせて…、
「えっ…、あっ…。あの…、その…、うそ…。えっ…???…はっ…???…何が…。どう…???」
「眞叶さん…、お願い出来ますか…???」
姿勢を正して、瞳美に軽くお辞儀をするようにニッコリと神部。
その神部の顔を見た瞬間、思わず瞼を熱くする瞳美。
「うそ…。そんな…。ほ…んと…に…、いいん…ですか…。私。」
「…と、言うより、出来れば、私の方から、お願いしたい。眞叶さん。是非、我が社に…。」
みるみる涙が溢れ、流れる瞳美。
「綺麗な顔が…、台無しですよ。眞叶さん…。」
瞳美、流れる涙を両手で拭って、神部の顔を見て、
「ありがとうございます。是非、お願いします。」
「ははは。こちらこそ、申し出受けて戴き、感謝します。」
そしてまた歩き始めて神部。
「ははは…、素敵な人と出会ったものだ。ねぇ、眞叶さん。」
瞳美、神部と共に、歩きながら…。
「ありがとうございます。ありがとうございます。こんな事って…。」




