私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.014 「あなたがふたり目ですよ。」
「あ…、いや…、とんでもない。はは…、そうですか…。かわいい顔…ですか…。はは…。」
クスクスと笑いながらの神部。
「そんな風に…言われたの…、今までで、あなたがふたり目ですよ。…はは…、愉快だ。うん。」
「ふ…、ふたり目…???」
「…えぇ…。ふたり目です。」
神部を覗き込むように…、
「じゃ…、その…もうひとりの方は…???…あっ、失礼しました…つい…。」
「いえいえ、とんでもない。…知りたいですか、そのもうひとりの方…???」
「えぇ…。是非、お聞かせ願えたら…。」
変顔をしながらの瞳美。
「ははは…、そうですか…。あなたのように、綺麗で素敵な女性です。」
「はい…???」
「ははは…、いやいや冗談。」
「…冗…談…って…。」
「あっ、これはまた…失礼。コホン。…実は…。」
「実は…???」
「妻です。」
「はい…???」
「そう…、私の…家内です。」
「ほっほぅ~~。奥…様…ですか…。これは、これは…。」
畏まった風に神部を見る瞳美。
「…あれ…。何処まで話しました…???」
神部。
「あ…、あれ…???」
目をパチクリさせて…瞳美も…。
神部、
「ははは…、これは、これは…。」
「くくく…。」
瞳美。
「あっ、そうだ。…で、私はそこで玩具を作って販売してる、神部勲と申します。」
「これは、これは、ご丁寧に…。…私は…。」
と、そこまで言って瞳美。変顔をして…、
「私……。」
畏まりながら…。
神部、
「はぁ…。私……。」
「すみません。」
瞳美。
「いや…いきなりすみませんと言われても…。…何が…???」
頭を撫でながら瞳美、
「ただいま…失業中でして…。へへ…。」
「はい…???」
「失業中で、就活してて…、頭回んなくなっちゃって、今…、就職祈願のプチ旅行の最中なんです。」
「おやおや、そりゃまた、大変だ。……あの…。」
「…ん…???」
「あなたの…。」
そこまで来て、ようやく瞳美、
「わ―――――っ、やっだ――――――っ。ごめんなさい。ごめんなさい。」
いきなり神部に頭を下げる瞳美。
「すみません。申し遅れました。眞叶…瞳美と申します。」




