私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.012 「お嬢ちゃん、ママ、こっちだよ。」
女性、
「すみません…。私…。うっ。」
こわばった表情の女性。
女の子は、とにかく、
「ママ~~、ママ~~。え~ん、え~ん。」
とにかく女性を近くにあるベンチまで抱えて移動中…。
その時に、その光景が目に入ったふたりの商社マンらしき男性。
「…ん…???和磨…あれ。ちょっと行ってくる。」
女性ふたりを見つけて駆け付ける。
「どうしました、この人が…何か…???」
男性。
瞳美、
「あっ、すいません。あそこに倒れていて、今、そこのベンチまで運んで休ませようと…。」
「手伝いましょう。」
「ありがとうございます。すみません、ついでに、救急車呼んで頂いていいですか…???さっきから、ずっと、お腹を押さえてるんですけど…。それに物凄い真っ青なんです、この人。」
そして瞳美、
「お嬢ちゃん、こっち、こっち来て、ママ、こっちだよ。」
走って女性の元に駆け寄る女の子。
男性、
「この人の…子供さん…???」
「ええ…、だと思うんですけど…。あの…、救急車…???」
「あっ、これは失礼。和磨~~、救急車呼んでくれ~。」
「あ…、はい。」
瞳美、ベンチに座らせて女性を支えながら、
「大丈夫ですよ、もうすぐ救急車来ますから。」
蒼白のままで女性、口の中の物をゴクリと飲んだ感じで…、
「…あ…、あり…がとう…。惠…。」
女の子、女性の腕を触り、
「ママ、ママ、大丈夫…???」
瞳美、女性の乱れた髪を直して…、
「えっ!!!凄い熱…。すみません。救急車…まだ…???」
「あっ…、あっ。もう…まもなく…。和磨!!!」
「はい、大丈夫です。場所も連絡してあります。」
そして救急車到着。救急隊に瞳美、
「すみません、さっきからお腹を押さえて、そして凄い熱があるんです。」
「分かりました。ありがとうございます。…あなたは…???」
「いえ…、私は単に…、通りす…。」
そして、女の子を見て、
「私も…一緒に…良いですか…???」
「ええ…、出来たら…お願いします。」
それを見ていた男性。
「あの…、私もタクシーで、追い駆けます。和磨、先に行っててくれ。後で追い掛ける。」




