私には…。俺には…。“絶対!!!!” vol.107 「誰よ…、ったく~迷惑メール。」
「おし!!!やた。やたやたやた。ク~リア~。にっしっしっしっ。」
腕捲りしながら、朝からパソコンでゲームに凝っている智也。
「さてさて、これからは…未知との遭遇~。どうなりますやら~。うっひょ~。ん…???なんだこれ…???」
立て続けに全く同じメールを6通も受信。
「誰よ…、ったく~迷惑メール。」
開く事もなくそのまま削除、
「要らないっつうの…。」
そしてまたゲームを…。するとまた…右下に、メール受信の通知。
同じく6通。
「はい…???何よ~ったく~。気持ち悪ぃなぁ~。」
しかも送信者のドメインは同じものの、アカウントは全てバラバラ。
そして全てのメールにファイルが添付してある。
ただ…、全てのメールに件名はなく、本文には、「only one」それのみ。
やばいとは思いながらも…、
「だって…、仕方ないでしょ。もう来るな。」
…と、ファイルを開封。そして画面に表示。
それを見た途端、智也。
「はい…???これって…。叶さん…。悪い冗談。」
…とは思ったものの…。
ファイルの詳細を見れば見るほど、全く異質。
いきなり智也、
「うそだ―――――っ!!!そんなはずない――――――っ!!!!冗談、冗談、勘弁して。」
つまりは智也のパソコンに送られてきたメールのファイル。
その中身は、プロジェクトでコンペ用に制作してきたオモチャのモデルと、
ほぼ同じようなモデルがそのまま完成品として、
オモチャ関連のウェブサイトで取り上げられているのだった。
そのモデルの特徴などの詳細も自分たちが作り上げてきたものとほぼ同じ。
しかも、既に好評のコメントまで数百を超していた。
慌てた智也がすぐに瞳美のアドレスにそのファイルを送信したのだった。
もちろん、その後にはプロジェクトのメンバー全員のアドレスにも送信。
「眞叶…。」
パソコンの前で崩れている瞳美の背中に将史。
瞳美、
「……。」
一同が将史に注目する。
「眞叶…。」
小さな声で瞳美、
「…なによ。」
「ふ~~。あと…5日。」
「…そうよ…。5日よ。」
「そう…。5日。」
「…だから、何なのよ。…もう…5日しかないのよ。」
もうどうにでもなれとでも言うような口調の瞳美。
険悪なムードの一同の表情。




