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ブラコンなお姉ちゃん…

小説執筆の合間に書く作者のイカれた作品第三弾。


「:」はお姉ちゃんのセリフ

「( )」は弟のセリフ


それではどうぞ!

コンコン[ノックの音]


:弟くん? 今少しいいかな?


(いいよ)


ガチャ[扉の開く音]


:ごめんねこんな時間に。


(別にいいよ)


:ありがとう弟くん。


:それでね弟くん。


:唐突なんだけど、お姉ちゃんに何か隠してることない?


(別に無いけど?) 


:本当に無い?


(うん)


:本当に本当に?


(無いってば)


:分かった。じゃあ、お姉ちゃんの方から聞くね。





:彼女……できたよね?





(いや? できてないけど)


:嘘をつかなくてもいいのよ。お姉ちゃんには分かってるから。


:ほら、正直に話して?


(だから、いないって)


:まだ否定するのね…


:じゃあこの写真に写ってる女の子は誰?


(…俺の友達)


:友達? ふーん…


:じゃあ、こっちのキスしてる写真はどう説明するの?


(うっ…それは)


:まさか、弟くんは友達となら誰とでもキスをする変態さんなの?


(そんなわけないだろ)


:そうだよね。安心した。


(てか、いつそんな写真撮ったんだよ)


:えっ? こんな写真いつ撮ったのかって? 


:それは…



:ひ ・ み ・ つ



:お姉ちゃんの情報網を甘くみないでよね。


:それで、この子は弟くんの彼女なんだよね?


(うん)


:なんで、彼女のことをお姉ちゃんに黙ってたのかな?


(姉さんには関係ないだろ!)


:お姉ちゃんには関係無い?……


:そんな悲しいこと言わないで。


:お姉ちゃんは弟くんのことがいつも心配なんだよ!


:弟くんは昔っから危なっかしかったんだから。


:そんな弟くんの事を分かってあげられるのは一番弟くんを知っているお姉ちゃんだけなの。


:だから…ね? お姉ちゃんに教えて?


(…)


:いい子だから…ね?


(姉さんに彼女ほことを話すと、いつも次の日には振られるんだ)


:お姉ちゃんに彼女のことを話すと、いつも次の日に振られるから?


:そんな理由? 


:そんなの偶然でしょ。


(偶然にしてはおかしいんだよ)


:偶然にしてはおかしい?…


:別れた原因がお姉ちゃんにあるって言いたいの?


(うん)


:酷い…


:お姉ちゃんはいつも弟くんの幸せを想っているのに…


(ホントは姉さんの方が僕に隠してることがあるんじゃない)


:えっ? お姉ちゃんの方が弟くんに隠し事?


:してないよ。


:お姉ちゃんが大切な弟くんに隠し事なんてするわけないでしょ! 


(なら、今夜は彼女の家に泊まりに行くから)


:なら今夜は彼女の家に泊まりに行くって…


:どうしてそうなるの?


:意味わからないよ!


(姉さんが怪しいから)


:お姉ちゃんが怪しいからって…


:お姉ちゃんは何もしてないよ。


:やましい事なんて一つも無い。


(それを証明する為にも)


:それを証明する為って…


:お姉ちゃんはそんなに信用できない?


(そんなは事ない)


:なら、お姉ちゃんを信じて彼女の家に泊まりになんて行かないで。


(今夜だけだから)


:ダメよ。お姉ちゃんの言うことが聞けないの?


(良いじゃん。俺の勝手でしょ)


:良いわけないでしょ!


:今、何時だと思っているの!


(彼女からの許可も貰ったから)


:彼女から許可を貰ってあったとしてもダメ! 絶対にダメ。彼女の家なんかに行かせないんだから!


(退いて姉さん。邪魔)


:嫌よ。絶対に退かない。お姉ちゃんは弟くんをこの部屋から絶対に出さないわ。


(じゃあ、どうしたら退いてくれるの?)


:どうしたら退いてくれるのかって?


:そうね…


:今すぐ彼女に断りの電話をしたら、退いてあげてもいいよ。


(そんなの嫌に決まってるだろ)


:嫌ならお姉ちゃんは退かない!


(退いて!)


:嫌!


(退いて!)


:嫌だって言ってるでしょ!


(退いてって言ってるだろ!)



パシッ[弟が姉を叩く音]





:痛い………





(ごっごめん)



:いいの。弟くんが謝らないで。


:弟くんは悪くない。悪いのは全部お姉ちゃんの方だから。


:ごめんね。弟くんを攻めるようなことして。


:本当にごめん。


:お姉ちゃん、少し熱くなりすぎた。


(今日はもう疲れたから寝る)


:えっ!? 本当に!


:今日はもう寝るの?


(うん)


:良かった〜。


:じゃあ、今日はお姉ちゃんが添い寝してあげるね。


(嫌だよ)


:え〜 昔はよくしてたじゃん。


:それに、弟くんもお姉ちゃんを監視できるでしょ!


(なるほど、その手があったか。分かった)


:本当!?


:やったー!!


:じゃあ、お姉ちゃんはお風呂に入ってくるね。


:また後で来るから。




ガチャ[扉の音]




:はぁ〜




:どうやって弟くんと別れさせようかな…


:困ったなぁ。


:でも、弟くんに近づく悪い虫はお姉ちゃんが追い払ってあげないとダメよね。


:本当は、今すぐにでもあの女を殺したくて堪らない。


:でも、そんな事すると弟くんが悲しむから…





:はぁ





義弟(おとうと)くんと付き合って良いのはお姉ちゃんだけなのに…

もし宜しければ、小説の方もよろしくお願いします。タイトルはまだ決まってないので『未定』です。


ーー

あらすじ


ボロボロのくノ一を拾った臆病な少年。父親の助けもありなんとか一命を取り留めた。目覚めた彼女の話によると、この世ならざるモノ『物の怪』を封印する事を生業としているらしい。

半信半疑の少年。だが『物の怪』の魔の手が彼に伸び始める事に…


美人で完璧、でもちょっと抜けてる可愛いくノ一! 破天荒で頭のおかしい師匠! 謎の多い父親! 


そんな彼らが織りなす世にも奇妙な物語。


ーー


後書き下に青い文字で『未定』と書かれた部分をクリックすると直接飛べますので、立ち寄ってみてください。



誤字脱字、表現の誤り等があればご報告よろしくお願いします。



それではまた次の機会にお会いしましょう。

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