クールな風紀委員長の仮面が剥がれるまで:前編
このシリーズを考えるのが意外と楽しくて第二弾を早速作ってみました。
前作の男は作者が引くくらいのクズ男だったので今回はフツ男(普通の男)です(笑
前回と同様
「:」・「:( )」→風紀委員長のセリフ
「( )」→フツ男のセリフ
になっております。
それではどうぞ
:また俺くん…。
:もう何度目かしら? いい加減反省したらどうなの? いつもいつもここに来て。私も暇じゃ無いのよ。
(俺だって来たくて来てるわけじゃねーんだよ)
:アナタもここに来たくないのなら、少しは日頃の生活態度を改めるべきでは無いかしら?
(うるせぇ)
:それで? 今日のペナルティは何なのかしら?
(反省文一枚)
:反省文ね。ならそこに突っ立ってないで早く反省文を書きなさい。アナタが書き終わるまで私も帰れないんだから。
(はい、はい、分かりましたよーだ)
:返事は一回
(はい)
:よろしい
☆☆:十分後
:案外早く終わったのね。
:確認するから見せなさい。
:どれどれ…
:何かしら…このふざけた反省文は。
(誠意を込めて書いた)
:誠意の「せ」の字も感じられ無いわ。アナタね…いい加減にしないと私も怒るわよ!
(もう怒ってるじゃん)
:既に怒ってるのはアナタのせいでしょ。全くアナタって人は。
:もう六時を回ってるのよ。真面目に書いてちょうだい。
(この作文提出すれば良いじゃん)
:そんなのダメに決まってるでしょ。こんな愚劣な反省文を提出されたら私まで怒られ兼ねないじゃない。
(一緒に怒られようぜ)
:嫌よ。アナタと一緒に怒られるくらいなら死んだほうがマシよ。
(そこまで言わなくても)
:そんなことより早く書き直しなさい。次、まともなのを書いてこなかったら許さないわよ。
(…はい、はい)
:返事は一回
(はい)
☆☆:十五分後
:今度こそ真面目に書いたんでしょうね…ってアナタ顔が赤いわよ。もしかして体調が優れないのかしら。
(ちげーよ)
:まぁいいわ。早く見せなさい。もしちゃんと書いて無かったら、何度でも書き直させるから。
:ほら、見せなさい。何を渋っているのかしら
(しぶってねーし)
:初めから素直に渡しなさいよ
:どれどれ…
:[ あなたのことが好きです。
最初は一目惚れでした。
あなたが風紀委員長だと知ってからは、あなたに
少しでも近づく為に態と素行不良のふりをしてま
した。
いつも売り言葉に買い言葉であなたに暴言を吐い
てごめんなさい。
本当はそんな事思ってません。
好きです。
あなたに直接言葉で伝える勇気が無く、このような形での告白を許してください。]
:…えっ…ウソッ……
:ってこんなのに騙されないわよ!
:私を揶揄うのも大概にして! ホントに許さないわよ!
:ってアナタ顔が真っ赤じゃ無い!
:あっ、ちょっと待ちなさい! どこに行くの!? 話はまだ終わってないわよ!
:…行っちゃった
:(あの反応…まさか、本気で私の事を…)
:(嘘よウソ、あんな奴に限ってそんな事…)
:(でも、もし本気で私の事が好きだったら…)
:(あー、もうなんであんな奴の事で私が悩まないといけないのよ)
:(全部、俺くんのせいよ! 次、この教室に来たら覚悟してなさい!)
実際問題、風紀委員とか現実に存在するんですかね?
誤字脱字、表現の誤り、感想お待ちしております。