0 人物紹介や世界設定など
本文は次からです。
読み飛ばしても良いかと思います。
一応、あった方が良いのかと思ってつけてみました。
おおよそ三十話ぐらいまでの情報でしょうか。
登場人物:
●主要人物
デートレフ
第一王子。前王妃の子。母親は少年時に死亡。父王の力が衰え始めたため、王代理の任を得る。父王からの信頼はそれなりに厚い。
せっかち、気紛れ、我が儘、無茶振り屋。同時に、実力主義、努力家、国民思い。
品のある涼しげな顔立ちの母親似で黒髪に金茶の瞳。中肉中背。素手格闘を鍛えているところ。主な武器は短剣。乗馬が得意。
マルト
デートレフの護衛兼側近。所属は近衛。忠義者。基本真面目だが汚い真似も小芝居も出来る。デートレフに対して過保護。また、デートレフのストッパーその1。
がっしり体型の武人。身長は高めで厳つい強面。良くある茶髪に濃茶色の瞳。近衛内での人望は厚い。武器は一通り使える。机仕事は好きでは無いが出来るほう。
●王族
陛下
現国王フリードリヒ。白髪混じりで壮年の男性。そこそこ長身のがっちり体型。金茶の瞳で息子は皆この色。穏やかで寛容な人物。慎重派。最近力が衰えつつあり、一時静養することを決める。デートレフのストッパーその2。
カーイ
第二王子。現王妃リチュの長子。
年の割に大人びている。受け身で大人しい性格。子供扱いは不満。どうやら自分に王家の力が少ないことに気が付いた。
金髪、金茶の瞳。色白で王子様らしい華やかな美少年。
サーマン
第三王子。現王妃リチュの次子。
まだ幼く可愛い年頃。素直で甘えん坊。生き物が好き。乗馬に興味が出たところ。
カーイと同じ金髪、金茶の瞳、色白。カーイもだが、容姿は王妃に似ている。美形予備軍。
リチュ妃
現王妃。前王妃が亡くなり、北の隣国から嫁いだ。金髪碧眼の華やかな美貌で有名だった。第一王子の妃候補だったが、辞退されて王の後妻に収まる。
気位は高めで感情的。デートレフを取り込みたいが避けられている。自分に反対意見ばかり言う導師が嫌い。
五世陛下 故人
第五代国王エドゥアルド。名君。クレア姫と並ぶ肖像画が残っていて、威厳と品がある風貌に描かれている。黒髪に灰色の瞳の長身でがっしりした男性だった。
王国の基盤を整え、王国法をつくった。王位継承や古代知識の取扱いについて規制。神殿の修復と塔の設立、王宮の建設などを行った。実妹のクレア姫が導師となり、王国の安定に寄与した。
聖王陛下 故人
王国初代国王アーダルヴェルト。仲間と蜂起し、当時の大帝国から独立をもぎ取り、圧倒的なカリスマで崇拝された。死後遺体を納めたヴェスト領の神殿が聖地扱いされた。その後、五世陛下の御代に神殿の整備で各神殿に遺骨を分配し、聖王崇拝が高まった。
●導師
導師長グラール
初老の男性。威厳があり冷静沈着。塔の頂点に立つ。王家のアドバイザーとして注意勧告を行う。
導師クレア
塔創始者である五世陛下の実妹クレア姫の姿をとる幻影。本体は塔の奥にある古代機械。
王国の維持のため献身的に仕えるよう設定されている。王族の血縁にしか反応しない。顔貌がデートレフと似ている。白金の髪、紅い瞳。所作が優雅でしっとりした妙齢の美女。
●神官
ミッテルの大神官
老齢の髪が薄い好々爺。いたずら好きらしい。
先の導師長。デートレフとは昔馴染み。現在は陶磁器みたいな見た目の割に、図太くて気の回る弟子のアーヴィンに目を掛けている。
オステンの大神官
壮年の日焼けした細身の男性。眉間の皺が取れない真面目な苦労人。専門は植物で古代機械の知識はそこそこ。領主に助言を伝え続けていたが、一向に聞き入れてもらえず、諦め気味だった。先代領主夫妻はそれなりに尊敬していた。
●貴族
ノルト侯爵レーゼン
子が居なかった前ノルト領主の養子として迎えられた。遠縁に当たるらしい。前領主夫妻は馬車の事故で揃って死亡。神殿に高額寄付したり、孤児を引き取ったり、人任せにしない仕事振りなどで名君と言われている。気さくな振る舞いをする、目端の利く油断ならない人物。黒髪黒目の青年。デートレフが警戒している。
オステン公爵リヒャルト
贅沢な好みの貴族。肥満気味。家柄と権威にこだわり地位に胡座をかくタイプ。先祖は王族だが家系に力は無くなっている。
趣味丸出しの豪邸を建設するために、神殿の忠告を無視して、治水対策無しに特産の材木を長期にわたり伐採し売りまくった。結果、ウドパラ河の氾濫が起き湿地帯が出現。更に疫病が発生するも放置。その上、重税を課そうとして領民が反発し反乱が起きる。鎮圧したが、内情が明らかになって進退を問われた。
オステン公子息ミヒャエル
父親と好みが似た成金趣味。痩せ型の青年。他人を屈服させるのが好き。自分より強そうだと余計に嬉しい。我が儘で高慢な坊ちゃん育ち。自分は何でも許されると思っているし、領主は領民に何をしても大丈夫と考えていた。
●近衛兵
グンター
最近兵舎に入った若い近衛兵。デートレフに抜擢された。
信仰心厚く、真面目さと公平さがある青年。武力はましな方。武人らしい体の持ち主。背はマルトぐらい。良くある茶髪に茶色い瞳。厳しい猛禽類的強面で子供に怖がられがち。
アルム
近衛兵新人で最近兵舎に入った。グンターと同期。童顔で人懐っこい。良くある茶髪と薄茶の瞳。武術の筋は良いがまだまだ鍛錬不足で頑張っているところ。そこそこ演技派で器用。マルトを尊敬し慕っている。
世界設定:
●王国
初代国王アーダルヴェルトが創始者。圧倒的なカリスマ性で仲間を募り蜂起し、当時斜陽の帝国から独立した。彼の死後は神格化され、聖王と崇められた。起こした国は聖王国と呼ばれている。
●領地
ミッテル:王都。王宮がある。中央。直轄地。平地で農業盛ん。湖と塔もここ。
ヴェスト:公爵領。西部。ランドシャフト、ハーフェン、ミッテルと隣接する。保養地として有名。農地と果樹栽培多い。
ランドシャフト:侯爵領。ヴェスト領と隣接。穀倉地帯。質の良い穀類が採れる。蒸溜酒と麦酒が人気。
ハーフェン:侯爵領。ヴェストと隣接。西の隣国と接する。クムダ河口。港がある。漁業と海路交易。
ズューデン:公爵領。南部。山岳地帯。オステン、フルスシュタットと隣接。ウドパラ川の源流クムダ河が流れる。南の隣国と接する。
フルスシュタット:侯爵領。ズューデン、ヴァイデンと隣接。クムダ河が流れる。鉱山がある。一部牧畜も。
ヴァイデン:侯爵領。フルスシュタットと隣接する。牧畜業、乳製品や造酒業が盛ん。
ノルト:侯爵領。北部。オステン、ミッテルと隣接する。北の隣国と接する。陸路交易、商業、細工物が盛ん。
オステン:公爵領。東部。ノルト、ズューデンと隣接する。林業が主。ウドパラ河が流れる。洪水で湿地が出来た。
●通貨
大まかに銅貨、銀貨、金貨があり、それぞれ大中小に分かれていて、合計九種類である。十枚で上位の貨幣と同等になり、だいたい中銅貨一枚で麺麭一塊ぐらいが買える。
●神殿
聖王崇拝と結びついた施設。庶民の信仰と崇拝と心の拠り所。季節の祭祀、冠婚葬祭、医療、孤児の保護、頼まれたら教育も行う。
なお、神殿は塔の端末で情報収集と地域管理に使用されているが、あまり知られていない。
●塔
王国と王家の維持のための施設。創始者は五世陛下の実妹クレア姫。
神殿の情報集積所で解析所。各種研究施設も兼ねる。王族の力の維持のため医学、古代機械解明などに力を入れている。
●塔の者
人造人間。クレア姫がベースで、他の王族の遺伝子も適宜使用される。王族の力を保有。血族保持の目的で王族の配偶者候補として作られる。
●王位継承について
塔主催の選定の儀式で、能力が最も高い者が王位を継ぐ。年齢、性別は無関係。儀式参加資格は十五才以上で力がある者のみ。
●古代機械
聖王以前の時代で作られた機械。ほぼ王族の力でしか動かない。管理は各神殿の倉庫と塔で行う。だいたい壊れている。
動いているのは塔と神殿と王宮の装置、王族の補助装置など。
●身分
大まかに、庶民、貴族、王族。
奴隷制度は北の隣国にある。王国では禁止。
貴族階級
一代大公(現在は不在) 公爵 侯爵 伯爵 子爵 男爵 一代男爵(戦時に庶民の功績者に与えるが現在は不在)
●北の隣国
女系王家。王妃の祖国。現女王は王妃の長姉で王配あり。陸路交易有り。
●西の隣国
都市国家諸島連合。代表の大王は信任投票で決める。海路交易有り。
●南の隣国
旧帝国。専制君主制度。現在は敵対していない。
2020.11.12 , 2021.03.06
途中から間違えていましたので微修正しました。
ウトパラ→ウドパラ
後日修正するかも知れません。
→ 2021.02.16 追加修正しました。