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青春①

「またね」



新宿駅の改札


手には大きめのバッグ。切符を買った彼女に向かって、僕は出来るだけラフを装ってそう言った。


「うん。ありがとう」


彼女も一言ぽつりと言って京都へ帰っていった。


10秒数えて僕は改札に背を向けた





1年前の夏


寝る前に1通のメールが届いた。


「ホンマに楽しかった。」


来た!


飲み会の後にみんなで交換したメールアドレスのなかから、一番かわいいと思う女子にメールした。


その返信が早速来た。


この夜は少しだけやり取りした。


寝よう思ったが、興奮して眠れそうになかったので、思わず四股ってしまった。


ああ・・・ああ・・・いけるきがするー! 


二十二歳の僕


青い青い空しか見えない。


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