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真っ白な白衣が血に染まる   作者: 原案:ひな月雨音/作者:菜須よつ葉
3/10

カルテ03

挿絵(By みてみん)


 何も知らない私に、泉先輩は話してくれた。



「私達が勤務している旧館には、鍵の掛かった扉があるわよね?」


「初日に看護部長から聞かされました」


「……中のことも?」



 少しだけ記憶を遡るが、中については何も言われていなかったことを思い出し、首を横に振った。



「いいわ。教えてあげる。扉の向こう側に何があるのか」



 大袈裟だなぁ。最初はその程度に思っていたのだけれど。



「桃華ちゃんはまだ夜勤が無いから、実際見聞きしたことは無いだろうけど。あの扉の先には……いるのよ」


「いる? 何がですか?」


「口にしてはいけない”何か”が……」


「それじゃあ、全く話が見えませんよ?」



 気付くべきだった。この時、泉先輩があえて”何か”と伏せたことの意味を。



「いい? もし、桃華ちゃんが夜勤の日、何かを聞いても、それに答えてはいけないし、何かがいると思ったら、決して目を合わせてはいけないわよ? 約束してちょうだい!」


「……は、はい」



(あれだけ話したがっていたわりには、拍子抜けの内容だったなぁ。まぁいいか。初夜勤が近いし、その時になればわかるだろう)


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