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n番煎じの異世界転生  作者: ココちゃん
41/55

第41話





「そろそろ魔物狩りに行かないといけないかもしれない」


おうちが快適過ぎて、かなりの期間引きこもってた。


あと、冒険者ギルドに行きたくないってのもある。



「リリ、魔物狩り行くの?だったら、オーガクラスの魔石いくつか欲しいな」


「んー、わかった。明日の朝、天気が良かったら行くよ。レオンもいい?」


「承知した」


「久しぶりだから、ゆっくり行こうね」


「ああ」




***



翌朝、日の出前に起きて、ササっと身支度をしてレオンと家を出る。

アビエルは、まだ寝てるか夜更かししてるのか、ダイニングには降りて来なかった。

いつものことだ。


アビエルに揃えてもらった防具は、多少ゴワゴワするけれど、それほど身体の動きを阻害するものではない。

ぱっと見、ごく普通の革の服なんだけど、そう見えるように加工しているらしい。

悪目立ちしたくないという私の意見を取り入れてくれたそうだ。良かった。


レオンも、あれからちょこちょこと防具を揃えていて、カッコいい感じになっている。



町の門を出て、南西へと進路をとる。


街道沿いには、あまり魔物が出てこないけれど、少し森へ入ると、ゴブリンが湧いてくる。

勿論、索敵の魔法によって、事前に把握済みだ。


倒した魔物は、その場で解体はせず、魔法のかばんに入れる。


とても作業効率が良い。


はい、既に魔物狩りは作業になってます。


もちろん油断はしないけどね。


「北北西2キロメートル先に、オーガらしき反応がある」


「数は?」


「1だね」


「行くか」


「うん」


コッチが風下だから、出来るだけ気づかれないように近づく。


1頭だけなら、レオンに戦いの勘を取り戻して貰おうかな。鈍ったようには見えないけど。


周囲への警戒レベルを上げながら、目の前の魔物に集中する。


レオンが前方から、行くぞのサインを出す。私がそれにうなづく。


瞬間、レオンがオーガに向かって走り出す。

一応、背後から忍び寄った形ではあったけれど、すぐに気付かれて、振り向き、攻撃体制に入る。


足止め魔法かけても良いんだけど、今回は1頭なので、よっぽどのことがない限りは、レオンに任せる。

私の魔法が使えなくなったりする時とか、たくさんの魔物に囲まれた時とか、日頃からの訓練がモノを言うんだよね。


レオンが一瞬でオーガをサクッと倒す。

レオン凄いカッコいい。


「北方向1キロメートルに、オーガ2頭いる」


「行こう」


「うん。見えたら雷魔法撃つね」


「頼む」


レオンが先頭で、私が少し後ろを歩く。


木の間から、二体のオーガが歩いているのが見えた。

瞬間、雷魔法を落とす。

オーガが怯んで、足をつく。

レオンが走りながら切り込む。


戦闘にかける時間は短い方がいいに決まってる。






久しぶりの魔物狩りだったので、魔物がたくさんいて、大漁だった。


何かの異変じゃなければ、ひょっとして私たちが魔物狩りしてなかったせいとか?


この町の他の冒険者さんたちは何してるんだろ?



「テンプレだと、冒険者ギルドの酒場には、荒くれ冒険者たちが、昼間からお酒飲んで大騒ぎしてるものなんだけどね」


「冒険者の少ない冒険者ギルドだな」


やっぱり少ないのか。


アビエルに頼まれた素材をよけても、大漁だったので、売り払うために仕方なく冒険者ギルドに来た。


あの嫌なお姉さんじゃないといいな。







ごめんなさい。書き溜めたものが尽きてしまったので、少し更新間隔が開きます。

気長にお付き合いいただけるとありがたいです!

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