第二話 麓の村
山を下りきって麓の村へと着いた頃には、既に日が暮れて大分暗くなっていた。余り栄えていないその村は、何だかどこの家もボロボロになっている。誰かに話を出来ないかと村を見回すが、どこにも人は居なかった。
「どうしましょう、スイ様。これでは宿を借りる事が出来ません。」
「フム…、人が居らぬなら無理やり出してもよいのだが…。」
「それはなりません、スイ様。村の方々にご迷惑をお掛けする訳には…。」
二人は村の端へと移動して立ち尽くす。どうしようかと悩んでいた所で、先程聞いた声に二人は呼ばれる。
「お姉ちゃん!」
「ユウ君!セツキ君も!」
スイに声を掛けたのは、山で出会った少年のユウと鬼憑のセツキだった。セツキは少々バツが悪そうな顔をしていたが、ユウがセンの元へと走っていくので後ろから着いて行った。
「お姉ちゃん達、どうして此処に?」
「日も暮れてしまったので、どこかで宿を借りれないかと思ったのですが、誰も居なくて…。ユウ君とセツキ君はどうして?」
「此処、僕達の村だから。あっちの端の方に、僕達の家があるんだ。」
「…村の奴等に畑まで水を運べと言われてたから、さっきまで二人で運んでたんだ。」
「こんな時間に、子供二人だけでなんて…。」
暗い顔をして呟くスイを見て、ユウは思い付いたように話し始めた。
「ねえ、お姉ちゃん。それなら僕達の家においでよ。さっきのお礼、まだちゃんとしてないから!」
「ユウ!勝手に…!」
「そうだな、先程の非礼を詫びると言うのなら、その言葉に甘えよう。セン、良かったな。」
「はい、スイ様。ユウ君、セツキ君、ありがとうございます。」
ユウの発言にセツキが反論しようとするがその前にスイが承諾し、お礼まで言われてはもう断れない。セツキ自身も、さっきの態度は悪かったと思っているらしく、大人しく諦めたようだ。
「お姉ちゃん、蛇さん、こっちだよ。小さくて汚いけど、ごめんね。」
「いいえ、どうもありがとうございます。おかげで野宿せずに済みましたから。」
「えへへ、それなら良かった…!」
嬉しそうに笑うユウのお腹が、大きな音でぐぅとなった。恥ずかしそうに慌ててお腹を押さえるユウだが、その音を聞いたセンがクスリと笑う。
「そうですね、宿のお礼も兼ねて、一緒にご飯でも食べませんか?余り量がある訳ではありませんが。」
「えっ!いいの!」
「はい、四人で分け合いましょう。」
「お、俺も良いの…?」
「勿論です。例え憑物でも、少しは食べないと苦しいですから。」
センが肩に下げていた袋から食べ物を出すと、四人分に分ける。それぞれの前に食事を出すと、スイが尾を使って自分の分をセンの元に動かす。
「セン、私はいらぬからその分食べなさい。」
「ですが、スイ様…。」
「構わない、お前が食べなさい。」
「…はい、ありがとうございます。」
セン達は三人で分け合った食事を食べだした。元は二人分だった為、三人で食べるにはやや少なく直ぐに食べ終わる。ご馳走様でした、と三人が言葉を発せば、片付けをしてそのまま皆で眠りにつく。
「お休みなさい、スイ様。」
「あぁ、お休み、セン。」
ユウとセツキが先に寝たのを確認すると、スイが人の姿に戻る。ウトウトとするセンの頭をゆっくりと優しく撫でる。気持ち良さそうに頬が緩む。片方の手でセンの手を握り、眠るまで頭を撫で続ける。センが眠ったのを確認すれば蛇の姿に戻り、センの傍に近寄ってスイも眠った。
日が昇り、朝が来る。センが目覚めた時には既にスイが起きており、その次にユウとセツキが目を覚ます。
「おはようございます、スイ様。ユウ君とセツキ君も、おはようございます。」
「おはよう、セン。よく眠れたか?」
「はい、とてもよく眠れました。」
「お姉ちゃん、蛇さん、おはよう!セツキもおはよう!」
「おはよう、ユウ。お姉ちゃん達も。」
朝の挨拶を交わす。まだ日が昇ってそこまで時間は経っていないだろう。ユウとセツキは起きて直ぐに出かける用意をするとセン達にこう告げて出て行った。
「僕達村の畑の為に水を汲みに行かなきゃいけないから。お姉ちゃん達は、ゆっくりしていってよ。出て行くのもいつでもいいからね!」
「ほら、行くぞ、ユウ。遅いとまたアイツ等がうるさい。」
「あ、うん!待ってよ、セツキ!」
山の方まで水を汲みに行くらしく、彼等は桶を持って走っていった。呼び止める隙も無、くセン達を置いて二人は行ってしまった。
「あっと言う間に行ってしまいましたね…。スイ様、どうしましょうか?少し、村を見てみますか?」
「…そうだな。少し気になる事もある。」
センとスイも朝の支度をし、家を出て村を見て回る。昨日は既に日が落ちて暗かった為、人を見掛けなかったが、村の中を歩けばチラホラと見掛けた。センは首にスイを巻き付けたまま、村人へと近付き話し掛ける。
「こんにちは、おじい様。少しお話を伺いたいのですが、宜しいでしょうか?」
「……誰だ、アンタ。見たところ修道女みたいな様じゃが…余所者が、何の用じゃ。」
「この村についてです。畑が大分荒れている様ですが、何故そこまで水不足なのでしょうか…?」
「ふん!決まっているだろう!あの鬼憑が生まれたからだ!あの鬼子のせいで村はもう散々じゃわ!」
村の老人は鬼憑が生まれたせいで水不足になったと話していた。その後、他の村人にも話を聞けば、帰ってくる返事はどれも同じで。彼等の言葉にセンの心はどんどん苦しくなっていく。
「あぁ、なんと悲しい事なのでしょう…。スイ様、何とか水不足を解決する事は出来ないでしょうか…?本当にあの子達のせいなのですか…?」
「……原因では無いが、きっかけではある…。ただ、あの鬼憑達は何も悪くはないぞ。」
「それでは、何とかスイ様のお力で……。」
「きゃあぁぁぁあぁぁ!!」
センの言葉を遮って、大きな悲鳴が聞こえた。悲鳴を聞いたセンが急いで広場の方へ走ると、突然スイがセンの体を覆い家の端へと隠す。急の事に驚いたセンは、思わず後ろへと倒れこんでしまうが、姿を人へと変えたスイがそっと支える。
「すまない、セン、少し急だったか。」
「いえ、ありがとうございます、スイ様。ですが、早くあちらへと駆け付けないと…!」
優しくセンを抱きとめたスイが再び蛇の姿に戻ると、向こうに行こうとするのを止める。
「待ちなさい、セン。向こうは危険だ。昨日の山賊達が居る。」
「山賊…この村を襲ってきたのですか…!ならば、余計助けに行かねばなりません!」
「こら、行ってはならぬ!」
スイの制止も聞かずセンは山賊達の前へと出る。村の広場へと出れば、そこには多くの村人達が山賊にやられ倒れていた。突然現れたセン達に山賊が気付くと、その内の何人かが此方へと声を荒げた。
「テメエ、昨日の女と蛇憑!」
「兄貴、アイツ等っすよ!昨日俺達をぶっ飛ばした奴は!」
兄貴と呼ばれた男が此方へと姿を現す。大きな体にボサボサの鬚、紅く染まった大きな剣、そしてその傍には鬼憑が居た。男が合図すれば鬼憑と一つになり、その大きな剣をセンに向かって振り上げた。驚いて動きが止まっていたセンが思わず目を瞑れば、スイが尾でその剣を弾き返す。
「貴様、中級鬼か。」
「ただの蛇憑ではないな、お前。何者だ。」
憑物の中にもランクがある。例えば鬼憑ならば下級、中級、上級とあり、中級以上の鬼憑はその主と一つになり力を何倍にも発揮させる事が出来る。この世界には様々な憑物が居り、その性質も色々と異なるのである。
「話す事は無い。センを傷付けるならば容赦はしない。」
「そうかい、ならさっさと殺してやるよ!」
鬼憑の男がセンに剣を振りかぶったところで、後ろから声が聞こえた。
「お姉ちゃん!」
「……見付けたぜ。」
声の正体は、ユウとセツキだった。山賊の男はユウ達を見付けると、斬り掛かろうとした手を止めた。そしてそのまま彼等の方へと歩いていく。ユウを守ろうとセツキが前に出るが、男は気にせずに近付いた。そして、彼等へとこう言い放つ。
「やっと見付けたぜ、同胞…。鬼憑の気配を辿って、やっと見付けたんだ。」
「鬼憑…、僕と同じ…なの…?」
「そうさ、お前の為にこの村もぶっ壊してやったんだぜ。話を聞けば、この村の連中はお前を迫害してるそうじゃねぇか。そんな奴等、死んじまったって構いやしねーだろ。」
「そんな…、僕はそんな事望んでないのに…!」
「さあ、俺達と来るんだ!俺達を傷付ける奴らに、復讐を!」
嫌がるユウを無理やり引き入れようと手を掴む男の手を、セツキが思い切り叩いて二人を離す。セツキが前に出て爪を伸ばし、相手へ威嚇する。
「ハッ、その程度で何が出来るんだ。大人しく俺達に着いて来い。」
「嫌だ!お前達なんか嫌いだ、この村から出て行け!」
「さっさと行かないと、俺の爪で引き裂くぞ!」
「そうか、それなら此処で殺すしかねぇな。折角、同胞探しやっと会えたと思ったが…残念だ。」
ユウとセツキが誘いを拒否すると、男は深い溜息を吐く。そして剣を振り上げ、彼等へと思い切り下ろした。
「ユウを傷付ける奴は、誰であっても許さない!俺が、ユウを守るんだ!」
「……セツキ!」
男が下した剣は、二人に当たる事は無かった。ユウとセツキの二人が一つとなり、一人の青年の姿に変わった。赤い髪をなびかせ、男の剣を長く伸ばした爪で受け止めていた。ギリギリと剣を受ける二人に、男は驚いたような表情を見せたが、そのまま力で押し切り青年を跳ね飛ばした。壁に思いきりぶつかった青年はそのまま元の二人に戻る。
「うぅ…!」
「まさか中級以上とは思わなかった。今ならまだ許してやる、俺達と来い!コイツ等はお前を傷付けていたのだろう、守る価値がどこにある!」
まだ息がある村人を捕まえて、男は首を掴む。嫌だ、止めてくれと呻く声が聞こえるが、男は気にもせずユウ達の方へと投げ飛ばす。飛んできた衝撃に身を縮こませていたユウ達に、村人は助けてくれと懇願する。ユウは傷付いた体を立ち上がらせると、村人を守るように前に出た。
「僕は…、誰かを傷付けるのは、嫌だ…!」
「…チッ…!仕方ねえ、このまま全員皆殺しだ!」
「オォー!」
山賊達が声を上げ、ユウ達へと襲い掛かる。既にフラフラな二人は避ける事も出来ず、男達は彼等へと剣を向けた。彼等を切り付ける寸での所で、大きな叫び声と共に一人の青年が男達を跳ね除けた。
「スイ様!」
「ふん、仕方の無い奴らだ。」
「何だ、お前、いつの間に…!」
「センがどうしてもと頼むから仕方なくだ。大人しく下がるなら良し、下がらぬなら…倒すまでだ。」
「ふざけるな!、お前等、やっちまうぞ!」
山賊達は全員スイの元へと向かい、剣や牙を突き刺そうとする。スイが小さく溜息を吐くと、手をかざし、何も無いその場から沢山の水球が現れる。それを全て山賊達に当てれば彼等はその勢いで吹き飛ばされ気を失う。何とか鬼憑の男は踏ん張ったが、水球はそのまま男の体を包み込む。息が出来ず暴れるが決して水の中から逃げる事が出来ず、男は直ぐに気を失った。
「ふん、煩わせおって。セン、怪我はないか?あぁ、埃まみれではないか。」
「大丈夫です、スイ様。どうもありがとうございます。」
センの体を叩いて汚れを落とす。怪我が無さそうだと確認すると、スイは人から蛇へと姿を変えた。
「ユウ君!セツキ君!大丈夫ですか?どこが痛みますか?」
「う、うぅ…。」
「…ゆ、ユウ…。」
大分傷付いている二人と村人を、センはスイに頼んで三人を家の中へと連れて行った。そこで彼等を治療し、少し休めば大丈夫な程までに回復させた。村人の方は既にグッスリと眠っていたが、ユウとセツキは朧気な意識の中、セン達にお礼を言う。そのまま二人も、眠りについた。
「ありがとうございます、スイ様。おかげで彼等の命を救う事が出来ました。……主よ、神の恩恵に感謝します。」
「私はセンが無事なら、それで良い。」
祈りを捧げるセンの頬に、優しく頭を擦り付ける。何時間も寝ずに彼等を看病するセンの元に、段々と外から騒ぎ声が聞こえる。その声はついに家の前までやって来て、そして乱暴に扉を開けた。
「鬼憑はどこじゃ!災いの元め、今直ぐ村を出て行け!」
「お前のせいで何もかもがメチャクチャだ!疫病神!」
気を荒くした村人達が、彼等へと掴み掛り家の外へと放り出した。慌ててセンも彼等の元へと駆け寄るが、そのまま村人達は彼等を村から追い出そうとする。
「この子達は、まだ怪我が治っていないのです!どうかそのような事は止めて下さい!」
「うるさい、余所者!お前も早くこの村から出て行け!」
村人の一人が地面に落ちていた石を拾い、センへと投げ付ける。石はセンに当たる事無くスイが尾で叩き落し、そのまま村人を締め上げた。
「貴様、センに何をする…。」
「あぅ、ぐ……!?」
「スイ様!どうか、お止めください!私は大丈夫です!主はどんな事もお許し下さいます。ですから、どうか…どうか…!」
センに言われればスイは尾を緩め、そのまま男を投げ飛ばす。ゲホゲホと咳き込む村人を気にも留めず、スイは村人達を睨む。
「は、早く出て行け、疫病神共!」
睨まれた彼等は怯んでいるものの、態度を改める事は無く、村から追い出そうとした。センは何とか傷が治るまではと懇願するものの、全く聞く耳を持たず有無を言わさず出て行かそうとする。その時、ユウとセツキの二人が目を覚ました。
「ユウ君、セツキ君。目が覚めたのですね、良かった…!」
「お、姉ちゃん…。」
「うぅ…ユウ…。」
目を覚ました彼等に向かって、村人達は次々と罵声を浴びせる。そして、早く出て行けと彼等を責め始める。
「目が覚めおったか…!それなら都合がいい、早くこの村から出ていくのじゃ!」
「こんな目に遭ったのも、お前達のせいだ!鬼憑は出て行け!」
「そんな…!おじい様方、どうかそのような事は…!」
「……いいよ、お姉ちゃん。僕達、出ていくから…。」
「そんな…!」
村を出ていくと言った彼等は、覚束ない足取りでフラフラとしながら歩き始めた。後を追い掛け、センは慌てて二人を支える。後ろからは村人達の怒声が響き渡る。センは悲しい気持ちになりながらも涙を堪え、二人を支え続けた。村からある程度歩けば広い平原に出て、そこで二人を落ち着かせる。
「二人共、大丈夫ですか?」
「うん、大丈夫だよ、お姉ちゃん。ありがとう。」
「……ありがとう…。」
「ああ、主よ…!何故この子等がこんなにも傷付かねばならぬのですか…どうか彼等にも主の御加護を…。」
「……セン、お前が気に病む事では無い。奴等には天罰が下る。あの村の水脈は穢れきっている。鬼憑を恨み続けた穢れで一杯だ。数年も経たぬ内に滅びるだろう。」
「スイ様の御力では、どうにもならないのですか?」
「私が清めたところで、村人があれではまた直ぐに穢れるだろう。奴らが変わらぬのならどうしようもない。それにセンを傷付けようとした村がどうなろうと関係無い。当然の罰だ。」
スイは滅んで当然とばかりに、彼等の事に嫌悪感を示す。村の水不足を何とかしたいセンだが、スイは大分怒り心頭の様子だった。
そんなセンとスイが話していると、横からユウとセツキが話し掛けてくる。
「ねえ、蛇さん。貴方は一体、何者なの?あの時の人の姿が、本当の蛇さんなの?」
「ただの蛇憑が鬼憑を倒せる筈が無い。アンタ達、一体何なんだよ…。」
彼等はセンとスイに真っ直ぐな目を向ける。その瞳に応えるかの様にセンはスイに目配せをして、軽く息を吐いたスイが人の姿へと変わる。二度目の光景に驚くユウとセツキだが、センが彼等に話し始めるとその声に耳を傾ける。
「スイ様は水神の憑物、その名の通り水を司る神様なのです。四大神の内の一人であり、鬼憑よりも上位の存在です。」
「お姉ちゃん、神憑だったの…!」
「……初めて見た、神様なんて…。」
「私は面倒事はごめんだ、センさえ無事に守れればそれで良い。他がどうなろうと知った事ではないが、センが望む事は極力叶えてやりたいからな。それに、あそこまでされても村を守りたいと言う貴様等に、少し力を貸しただけだ。貴様等、礼ならセンに言うのだな。」
「ううん、お姉ちゃんだけじゃないよ!お姉ちゃん、お兄ちゃん、二人共どうもありがとう!」
「俺は別にあんな村、大っ嫌いだしどうなってもいいんだけど、ユウが大事にしてるから…。その…ありがとう、姉ちゃん、兄ちゃん。」
ユウとセツキは、二人に対して感謝の気持ちを表した。センはとてもにこやかそうに微笑んで二人を抱きしめ、スイは特に表情を変えることはないが、優しく頭を撫でた。
「ユウ君とセツキ君は、これからどうなさいますか?もし行くあてもないのなら、良ければ私達とご一緒しませんか?」
「「えっ?」」
「私は修道女として、多くの困っている方々を助けたくて旅をしています。迷惑でなければ二人も共に参りませんか?」
「け、けど、お姉ちゃん!僕達は鬼憑だよ。迫害の対象だし、邪魔になっちゃうんじゃ…。」
「…いいえ、決してそんな事はありません。何があろうと私は必ずお二人の傍に居ると、主に誓います。だからどうか、共に居させて下さいませんか?」
センの話に、二人の瞳からぽろぽろと涙が零れる。そして泣きじゃくるような声で、二人はセンへとお礼を言った。
「…お姉ちゃん…!…僕、僕、今までずっとセツキと二人で…、お父さんもお母さんも直ぐ居なくなっちゃったから…嬉しい!ありがとう、お姉ちゃん!」
「姉ちゃん、俺、絶対姉ちゃんも守るから!兄ちゃんには敵わないけど、それでもユウも姉ちゃんも俺が守れる様に頑張るから!だから、あ、ありが、とう…!」
泣きながらセンへと抱きつく二人。三人でギュッと抱きしめ合う様子を、いつの間にか蛇の姿に戻ったスイが見つめる。こうしてセンとスイの旅路に二人の少年が加わった。