身近なきっかけで
なんか異世界へ行っちゃうファンタジーです。
「...っかぁぁぁ...はぁ...神エイムで圧勝!」
FPSに没頭する海
そしてそれを咎めるような目で見る妹の萌
「お兄ちゃんは[NEET]なんだからそんなことしてる暇あったらハローワーク行きなさいよ」
「俺はFXで収入稼いでるから別にいいだろ!」
海と萌は兄妹で、二人暮らしだ。
数年前まで親に捨てられ、施設に通っていたが、施設が経営難で無くなり、知人に金を貸してもらい家買ったのだ。
海はFXの才能()があり、借りた100万を十数倍に膨れ上がらせ、現状を保っている。
実際のところ、海の収入で生活をしている。
「ちゃんとした職に就かないと将来困るよ」
「今困ってないから大丈夫だ問題ない」
「イーノック…って、ノるかぁ!」
そんな日常が続いた。いや、続いて欲しかった。
海のスマホからメールが届く
「ピロリン」
「今ちょっと手が離せないから取って」
「まったく...どこにあるの?」
「あ、ポケットにあったわw...ちょっと音読して」
スマホを投げる海
「はいはい分かりましたよ」
萌が嫌味に答える
「えーっと受信フォルダ...ん?.....君たちは、異世界の頂点に君臨したくはないか?」
「セーブ完了...ってなんだそのメール..まぁゲームの広告だろ」
萌はなんの躊躇もせずにリンクを踏んだ それが異世界からのsosとも知らずに
リンクを踏んだでも何も起こらない。
「押しても何もなんないよ」
「イタズラかよ...そいつのメアド晒すか」
「ええ...あれ?相手のメアド表示されないよ?」
少し不安になってきた海と萌
それと同時にスマホが砂嵐になった
「あ...俺のデータが....hahahahahaha」
海がガチ泣きしたところで周りが歪み始める
「お兄ちゃん!」
そして二人の意識は途絶えた