ギルド
俺は今知らない町の道を歩いていた。
町は中世ヨーロッパ的な? ちょくちょくアニメとか見てたから、その辺はベタなんだと思ってしまった。
文明がまだ発達してない感じがする。レンガの家とか有るし。
そんな中を歩く俺は非常に目立つ。何しろ学生服なんだよ!?
それに、持ち物なんて、あの女から貰ったお金に学校に持っていく鞄だけ!ちなみに鞄の中身は筆箱に財布に携帯以上!
教科書とか全て学校に置いているので、鞄にはない。
そんな事より、今大事なのはこれからの生活だ。
あの女から貰ったお金はすぐに無くなる。そしたら、自分で稼がないといけない。
嫌だなぁ、クエストやなんやらをやらないといけないとか……
そもそも、あの女は人を連れてきて何処かへ行くかね?
はぁ~
ため息しかでない。
走行しているうちにギルドらしき建物に着いた。
少し入るのを躊躇う。
あんまり知らない土地とかに行きたくないから少し緊張気味になってしまう。
「……あ、あの~? 前良いですか?」
後ろから、声をかけられた。
「あっ、ごめんなさい。どうぞ……」
すぐに、前を譲る。
フードを深く被っていて、誰なのかがわからない。
まぁ、声的に女だとは思うが……知らないけど。
そして、おどおどとゆっくりギルドに入って行った。
…………
ゆっくりと息を整え俺もギルドの中に入った。
「いらっしゃいませ!」
ギルドに入ると明るく店員に迎えられた。
ギルドの中は、騒がしかった。日はまだ、高いが酒を飲んでいる人や今からクエストに行こうとしている人、様々居て本当に騒がしい。
「ギルドへの依頼ですか?」
周りに気をとられていた俺に話し掛けてくる店員さん。
「あっ、え~と……」
「依頼ですとあちらのカウンターです!」
「いえ、依頼ではなく…ギルドに入会? したいのですが……」
「ギルド入会ですね。わかりました。こちらへどうぞ!」
店員さんが先導に付いていく。個室のような場所に移動して
「しばらく、お待ち下さい。担当のものがすぐに来るので」
と言われ机に椅子しかない部屋で待たされた。
なんとなく、刑事ドラマの事情聴取される場面を連想した。
なんか、悪い事はしてないよね?
コンコン
五分程して、ノックする。
そして、女の人が来た。年上お姉さんでスラッとした体型に長くおろされた黒髪。綺麗な顔立ちをしていて、クラスに居たら委員長とかやりそうな印象を受けた。多分、仕事熱心何だろうと思う。
「お待たせ致しました。私は面接官のミラと言います」
……えっ? 面接官? なにそれ?
「では、これより面接を始めます!」
俺は、あの女を本気で殴りたいと思った。
周一という目標が有ったが……
気付けば大変な事に……
次回の投稿はなるべく早く出来るように頑張ります