表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ロヴィーナ・ピャネータ  作者: ビィ
3/3

第一話 ーバンビーナー 2



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「もう、何なんだろうあの先生……」


手に持っているタピオカオレンジを飲みながら呟いた。


「そんなこと言って……プッ」


「ちょっと小春、笑わないでよぉ」


左側に座る小春が思い出したかのように吹き出し、真っ黒ソーダを溢しそうになった。


「けどさ、授業始まって直ぐに寝るんだもん。そして、私が起こしてもなかなか起きないしさ」


私の向かいに座る千尋もそれにのっかかるように話す。


「え?千尋、何回おこしてくれたの?」


「んー、五六回起こそうとしたけど、ペンつついたり、けど全然起きなかったし……」


「嘘……ごめん」


「別に構わないけど、授業まで寝るなんて夜遅くまで何してるの?」


「大したことはしてないんだけどね。」


はぁ、本当に思い返せば思い返すほど、恥ずかしくなってくる……



ここは、学校から西に歩いたところにある、喫茶店「ほーりゅーじ」。


京都だというのに、何故に法隆寺なのだろうか?


とはいえここで出される食べ物はおいしく、ついつい時間を忘れるほどまで話してしまうこともある。


私は放課後、ここで小春、千尋、佐立さんと一緒にこの店に寄って、日が暮れるまで話し合うことが平日の日課になっていた。



そうこうあっていつの間にか話題は来週から仮入部が始まることの話になっていた。


「みんなは部活どうするの?私は語学部に入るつもらやだけど」


コーヒーを飲みながら小春が聞いてきた。


「私は……軽音楽かな?」


私は恥ずかしそうにこたえた。


「え!?リンけいおんなの!?」


千尋が驚いた。まぁ、そりゃそんな軽音やってます雰囲気出してなかったから……


「実は中学のときに兄がギター始めたのが羨ましくて…中学校の帰りにある店でベース買ったんだ……それからずっと趣味でやってたんだけど、高校に軽音部があるから入ってもいいかな?…って。」


特に理由はないが、話してて恥ずかしくなってきた。


「へぇ~、リンがけいおん……なんか想像するとかっこいいね!」


「え、そうかな……?」


「うんうん!ライブとか観に行くよ!絶対!!」


「行く行く!!皆で観に行くよ!!」


「…もちろん行きます」


なんか、この三人から言われると…………



恥ずかしいな(*ノ▽ノ)



あぁ、今日厄日というわけでもないのかな?


「そういや、リンのお兄さんって、サッカー部キャプテンの横井 悠先輩!?」


…………前言撤回(;´д`)



小春に言われた一言で、私の昂っていた気持ちは一気に奈落におとされる。


「そ、そんなことないよ!あんな、変態で、スケベで、毎日、エロ本読んでるく、くそ兄貴があの人な訳無いじゃん!!」


くそ兄貴は言い過ぎたかもしれないが、それ以外は事実。兄さんが悪い。


「へぇ、何だぁ、おんなじ横井って名字だからてっきり兄さんかと…………」


小春はあっさりと諦めてくれたっぽい。もしこれが長く押されたら私はボロを溢していたかもしれない…………


「けど、横井先輩かっこよかったよね~、部活動紹介」


千尋が今日あった部活動紹介紹介のことを語り出した。


「『皆さんこんにちは!サッカー部のキャプテンしています!横井です!!!昨年の総体で府ベスト8、新人戦で準優勝して、まさにノリに乗っているチームです!!しかしだからと言って練習に手は抜きません!!ですから根気強い人の入部を待っています!!初心者でも根気強い人なら大歓迎です!!一度、グラウンドに見学しに来てください!!!』って、かっこい~って思っちゃったし、私、サッカー部のマネージャーになろうかな?」


千尋が目を輝かせながら語る。


「ダメダメ、サッカー部はいつもグラウンドに横井先輩見に来る人ばかりだから、マネージャーなんてなったら潰されるよ!!絶対!やめときなよ」


現実主義者でマイナー思考の小春が手を横に振る。


「それに比べて、あのオカルトっぽい部活はなんだったのかな?気持ち悪くない?」


千尋が話しているのはサッカー部の次に紹介をした「生物研究討伐同好会」のことだ。


「単なる生物部なのかな~って思ったら討伐!?って…………中2臭いよね~」


千尋が笑いを堪えながら話す。


「部長も『みなさん!こ~んに~ちは~!生物研究討伐同好会で~す!!部員は8人でやっていま~す!!気持ち悪い生物とか、グロいゲームとか好きな人は大歓迎だよ~!!』って、入る人いないよね。なんで8人もいるのか分からないけど。」


小春は涙を流しそうだった。


確かに、あのメガネをかけて、あの能天気な話し方を聞くと…………




なんか笑える(^◇^)




「なんか学校の七不思議に入りそう」



「あ、リンもそう思う?なんか怖いよねぇ」


「…………七不思議といえば」


「え!?どうしたの楓!?」


今まで全く興味がなさそうに話を聞いていた佐立さんが突如割り込んできた



「この学校には6個の不思議があります。」


「へ、へぇ、6個の…………」


「そ、そうなんだ…………」


「どんなのどんなの?」


私と、千尋からして聞きたくないはなしだからはぐらかそうとしたら、小春が乗ってきた…………(;´д`)


楓は待ってたかのようにメガネと顔を少しあげた


「1つ、学校にある銅像は動くらしい。」


当たり前のような…………けどやっぱ怖い…、千尋も肩が震えていた


「2つ、2回の西棟のトイレで宇宙人の話はしてはいけない。3つ、3階の音楽室と隣の教室の間に部屋があって、そこに死体がある」


な、なんか現実味のない話…………(゜ロ゜)


「4つ、校長室の左上の肖像画を二分以上眺めるとその目が動くらしい」


基本的ビビりの私はしょうもないこの話を信用してしまっている。


「5つ、学校の屋上に何度か仮面を被った車イスの人が現れるらしい」


そして嫌な間を少し開けてから佐立さんは六つ目を放った。


「6つ、学校の西側の山には変な生物がいて、それを生物研究討伐同好会が飼っている。」



しばらくの沈黙。それを小春が破った。


「な、なんか、、現実味が…………ないよね。」


「まぁ、七不思議ですから…………これくらい…現実味のないほうが面白いと思います…」


「まぁね。ところで、二人とも固まってぇ、、まさか怖くなったの?」



そりゃ、怖いでしょ(((・・;)


私と千尋は肩を震わせて下を向いていた。



「いやいや、噂だから。一種の怪談話だからね。」



小春が能天気でいられるのがさらに怖さを増してしまう。



そんなこんなで日が暮れてその日の集まりは解散となった。



しかし私は知らなかった。


この六不思議が後々の私に影響するとは…………

皆さんこんにちは。


第一話バンビーナ

パート2


投稿しました!!!



せっかく作っていたデータが飛んだので、携帯投げつけてやろうかと思いましたが、何とか元に戻しました(;´д`)


今回の話を、振り替えってみましょうか。


六不思議といった七不思議ですが、1つ無いのは




単なるネタ不足です…………(゜ロ゜)




これからしっかりと頑張らないと



ちなみにこの六不思議はこれからも引っ張って来ますし、作者本人が楽しみです!!(え)


とりあえず六不思議の1つはとあるものにも繋がります。



パート3もお楽しみに!!


次話は「未定」です

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ