第一章 ーバンビーナー 1
今回より本編となります。
是非とも楽しんでいってください。
ま……、…た……った。
……だ。私は最善………し……ずだ。
…こそ、次……、
次は
次は次は
お前だ。
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「リン、リンってば!」
「んん……ふにゃぁ」
「リン、早く起きて!」
「ふにゃ……、はっ!?」
私は咄嗟に目をさました。
ココハドコ\(゜ロ\)(/ロ゜)/ワタシハダレ\(゜ロ\)(/ロ゜)/
とかふざけている場合ではない。いや、ふざけているわけではないのだが、どうやら状況はものすごく悪いようだ。
一瞬の内に頭のなかでロジックが組み立てられていく。
ここは学校、そして私はここの生徒、そして今は数学の授業中、そしてどうやら私はここで居眠りをしていたようだ。そして先生が私を睨んでいる。
「おはよう、横井。お目覚めのところ悪いが今出した問題の答えを黒板に書いてくれ」
先生は教卓に両手をつけながら不気味な笑みを見せる
はい、死亡フラグ確定オワタ
「あ……あはは」
私は右手を頭の後ろに当てながら、苦笑いで返す。しかし先生はそれで落ち着くどころが少しずつ背後のオーラが黒くなっているような感じがした。
あ、これは相当ヤバイな……(;゜∇゜)
「すいません、寝てて何処か分かりません。問題を教えてください。」
頭の後ろにあった右手を前に出し、顔を下げてごめんなさい「風」の姿勢を見せた。
「リンのバカ」
さっき私を起こしてくれた千尋が両手を顔面に当てて俯いている。
謝ったことかそれとも私が美し(ry)のか分からないが先生は溜め息をつき私から目線をそらした
「ったくなぁ、横井、お前入学して1週間で居眠りか……。いい度胸してるよ。もういいよ。佐立、お前が答えろ。」
「……はい」そう言って私の前の席でお下げ髪を揺らしながら佐立さんが立ち上がり黒板の前へ立つ。
そうしてサラサラと黒板に問題の解法と思われるものを書いていく。その内容からして私が当てられていたら無理だった問題であることは問題を見なくても分かった。
「……終わりました」
相変わらずの無表情で淡々と話すその口調は佐立さんらしいといっていいのやらなんとやら……
「よし、正解だ。横井、良かったな、佐立に救ってもらえて」
あ~もう先生しつこい……
「それじゃ、チャイムがなる前だけど授業を終わろうかな?よし、号令」
……え?
は?待って?もう終わるの?な、何で起こしたのさ?え?え?起きてたった3分で終わりって?しかも問題解かさないって、なんのためのですか???
起こす意味あったの??
女子にとっては命の睡眠時間を奪ってまで何をしたかったの?いや、そりゃその睡眠を授業中にするのはダメだと思うけどさ……
「はぁ……今日、厄日かな……」
号令の後私は両手を投げ出して机にうつ伏せになった。
ったく、あいつのせいでせっかくの夢が……
あれ?
どんな夢だったっけ?
久々になんかすごい夢見たのは覚えてるんだけど、内容が全然出てこない……
えっと、確か今朝はラーメンが沢山出てくる夢をみて、昨日は私が勇者になって魔物を倒そうとする話だったっけ?
そういや私っていつも見た夢のこと覚えてるんだった……
だけどどうして今回だけ覚えていないんだろう?
あれか、やっぱり先生が起こし…
「凜、大丈夫?」
「ふぁ!?ふぁい!!!!大丈夫でございまする!!!……て、石澤くん!?」
石澤君を先生かと思ってしまった私は突拍子もない返答をしてしまった……
やっぱり厄日かな?
「うわ!?あ、ごめんごめん、いやそんなつもりは無かったんだけれど……」
石澤君が困った表情を見せる。
「い、いやいや!!大丈夫だよ!!ところでどうしたの!?」
明らかに「うわぁコイツテンパってるぅ……」感じの話し方をしてしまってしまう。ダメだ。落ち着け、落ち着くんだ。石澤君にこれ以上私の悪い要素を見せてはいけない。
「いや、あのね、まだ行かないのかな?って思って……」
「い、行かない?どこに?」
天国、といいかけたところで私は落ち着きを取り戻した。
周りに私と石澤君以外いない。
あれ?さっきの授業は4限、昼休みはもう終わってるし……何でだろう……?
あ、あれか。
「体育館だよ!今日は授業は4限までで、そのあと部活紹介だよ!!」
「ごめん……完全に忘れてた……」
あぁ、やっぱりダメな私だ。今すぐ穴に入って冬眠したいくらいだ。
これは悪い印象しか与えてない。ダメだ終わった。
これはドン引き間違いなし、
あぁ、神様何で今日はこんなに不幸なのですか?せめて不幸でもいいから腹一杯になるくらいのラーメンを食べさせて欲しいです。お願いします。
あぁ、こりゃ、今にでも石澤君は私から逃げようとするに違いな……
「そうなんだ……よし!!早くいこう!!始まっちゃうよ!!急いで!!!」
そういって石澤君は私の腕を掴んで引っ張って行った。
ちょっと。石澤君ってバカなのかな?
普通なら「……あ、そうなんだ、それじゃ僕先に行ってるね。」
とか逃げ出されるはずだ。そうでなくても、私の腕を引っ張って連れていくようなことをするだろうか?
やっぱり不思議だなぁ。石澤君って。
「……鈍感」
石澤君に聞かれないよう小声で吐き捨てながら、彼の手の進むままに私は体育館へ向かっていった。
みなさんこんにちは。はじめてのかたははじめまして。
ビィと、いいます。
今回より自作小説ロヴィーナ・ピャネータの本編を書いていきます。
が、
上手く書けない……(´・ω・`)
国語力なくて申し訳ないです。
第2話は「未定」投稿します
※データ飛んだので遅れます。