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◇◆第三章◆◇

 来た道を戻りアスファルトの見えるとこまで来ると一台の車が道路に停まっていた。

「アイン、セカイを連れてきた。ついでに一人、生存者がいた。」

「見つかったのか。やっぱりセカイの言うこと信じて正解だったな。」

 カノの言葉に答えたのは少し長い黒髪の二十歳程の男性だった、茶色のコートが妙に似合う。

「とりあえず、乗りな。話は車の中でもできるだろ?」

「だとさ、どうするよ?生存者サマ?」

 生存者サマを皮肉の様に強調して俺に向けられた質問が少し理解出来なかった。

「どうするってどういうことだ?」

「そりゃあココに残るか、ついて来るか。好きにすればいい。」

 俺は悩んだ、今と同じ生活ではつまらない、しかし見ず知らずの人についていって大丈夫なのか?

「…まぁ、悩んでるならとりあえずついて来ればいいんじゃないか?それから考えてもいいだろ?」

 アインと呼ばれていた青年が言った。事実、ついて行ってもいいかもしれない。こんな状態になった世界では人の命に価値は無いし、例え強盗でも金に価値は無い。要は彼らは俺を殺す事はまず無い。それに彼らについていって、嫌になったら別れればそれでいい話だ。

「………ついてくよ。どうせ一人でも変わらないし。」

「なら、後ろに乗りな。そろそろ出発する。」

 車の助手席の後ろに座ると隣にセカイ、前にはカノが座った。


「なぁ、そういえばお前さ。なんて名前なんだ?」

 しばらく進んだ後でカノが質問してきた。確かに名前を教えていなかった。

「…名前は覚えていないな。」

「やっぱりか。随分と自分の名前を使わないと慣れたもんでも忘れるのかねぇ?」

「カノや俺達も全員、始めは名前さえわからなかったんだ。今はあだ名見たいな…要はニックネームで呼んでるけどな。」

「なら、どうする?これから『お前』なんて名前は嫌だろ?」

「まぁな…でも、名前かぁ…」

「ソラでいいんじゃない?」

「ソラかぁ…いいかもな。」

 ソラと言う名前はとてもいい響きがした。

「ならよろしくな、ソラ。」

「俺もよろしくな、ソラ。」

「よろしくね、ソラ。」

「あぁ…よろしく頼む。」

 外は少し夕焼け色に変わっていた。

以上が第三章です!

やっと主人公の名前が決まりました。

次回は新しい仲間がでてくるかな?

…どうだろ?

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