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◇◆第二章◆◇

 あれからどれくらいの間眠っていただろう。少しずつ目が覚め感覚が戻ってきた。それと同時に一つ疑問を持った。

 何かが俺の頬に触れているのだ。いや、触れると言うより突くという感じだ。

「…だいじょーぶ?おきてる?」

 突然聞こえた声に俺は驚き体を起こした。それと同時に額に何かぶつかった感覚と「うにゃあ!!」という少女の声がした。

 額をさすりながら声の方を見ると自分より少し年下のような。見た感じ十三、四歳ほどの少女が白い髪を分けぶつかったところをさすっていた。

「誰だ?」

 俺が少女に向かって発した言葉の一つ目はそれだった。

 しかし少女起き上がると俺の疑問を断ち切る様な笑顔で。

「起きたぁ!よかったぁ!」

 少女の表情はとても嬉しそうでなんだか見ているこっちが少し恥ずかしくなった。

 その時、俺が来た道の方から茶色のショートヘアの俺と同い年くらいの十五歳ほどの一人の少年が向かってきていた。

「あ、人いたのか!?」

「うん、いたよー凄いでしょー?」

 少年は驚いた様だったが少女はそれが当たり前の様にえばっていた。

「それはそうと早く戻るぞ。アインの奴に連絡が来てな、そろそろ帰るってさ。」

「わかった、それで?カノはなんで来たの?」

「俺が呼ばねぇと来ないだろ!?あ、そうだお前も一緒に来いよ、どうせ一人だろ?」

 二人の会話に呆気に取られていた俺は何も話すことはなく。とにかく頷いた。

「…あぁ、何だ?お前無口なのか?」

「いや、そんなことは無い。とりあえず行かなきゃならないんだろ?」

 そしてカノに連れられ俺と少女は来た道を戻った。

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