表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/45

34.


クリスの治療が終わってからしばらくして、噂でクリスが貴族院に復帰したことを聞いた。

貴族院に復帰するまで元気になったのだったら、もう大丈夫だろう。


また、クリスが元気になったことで、現王妃陛下が少し落ち着いたみたいだった。

一度表面化した派閥争いは、簡単には下火にならないが、大きくぶつかることがないように祈っている。




さて、私が今何をしているかというと、ちょっとしたアイテムを作ろうと考えている。


いつも夜の散歩は後数時間は楽しんでいるところだけど、ちょっと思うところがあって、早々に切り上げて部屋に帰ってきたのだ。


まずは薬を作る。

この薬は、例の精霊共鳴者と精霊術師にのみ罹る病の特効薬だ。

お義兄様に相談された時は作れなかったけど、クリスを診て治療したことで、治療薬の目処がついたのだ。


病に罹った人は、まだ回復していない。

あれは自然に回復するようなものではないからだ。

私が治療するか、これから作る特効薬でしか治らない。

病の原因が特定できればその限りではないが、今のところそんな事実はない。

なので私が作ることにした。


用意するのは、私が作った精霊石、夜鳴花の雫、冬鈴草、歌蛇の毒。

精霊石は私の力をギュッと固めたものだけど、精霊石なら何でもいい。

夜鳴花は、夜に咲く花で、風に揺れると悲鳴のように聞こえる音を出し、涙のような雫を数滴落とす。

使うのはその雫。

冬鈴草は、冬に鈴なりの丸い身をつける草。

歌蛇は、その名の通り多種多様な歌を奏でる蛇のこと。

夜鳴花の雫で変質した霊力を消し、冬鈴草で体力を維持、歌蛇の毒で霊力と気力を落ち着かせ、精霊石は素材の効果を高めつつ、素材同士を調和される役割を担う。


まずは冬鈴草を、原型がなくなるまですり潰す。

そこに、夜鳴花の雫を入れて混ぜる。

次に歌蛇の毒を30℃に温めて、先ほどの液体に加える。

最後に精霊石を入れて混ぜる。

すると、あら不思議。

精霊石が溶けて、夜空色の液体が完成した。


一人一匙で想定して、一瓶50人分。

それを二瓶で100人分用意した。

これだけあれば足りるだろう。


薬は作ったから、後の対応はお義兄様任せだ。


あとは、お義兄様を守るためのアイテムを作ろう。


地の精霊に加工してもらった銀の腕輪に、守護の祝福を込めた小さな精霊石を5つ、等間隔にはめ込む。

一つ一つは小さくて弱いけれど、5つあれば、大抵のものは防げるはず。

腕輪の内側に、さらに守護の意味を込めた精霊言語を刻み込んだら完成。


こういうのは初めて作ったけど、何となくで何とかなった。


明日手紙を出して、お義兄様に会えないかどうか聞いてみよう。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ